パイナガマをぬけて、トゥリバーにむかう道沿いに大きなアカギの木が
たくさんの実をつけている。アカギは沖縄県内では普通に見られる樹木だが、
沖縄で有名なのは首里城にあるアカギの大木だろう。
推定樹齢200年と思われる大木が5本自生している。
沖縄の戦争の被害をまぬがれて200年以上その場所にある。
沖縄では旧暦の12月8日に、お餅を食べる習慣がある。
それを「ムーチー」という。
昔、首里に出没する人喰いの兄を、妹が鬼餅で退治したという
伝説があるが、300年前村人たちがこの周辺にただならぬ霊気を感じ、
王府に願でて拝所を設置してもらった。年に一度、古い巨木に神様が
降臨してくるといわれているのが旧暦12月8日である。
他にもこのアカギの一つに旧暦6月15日、神様が降臨してくるといわれていて、
一つだけ願い事を聞いてくれるといわれている。
パワースポットとしても有名で、その木まで道案内の看板が出ている。
以前は宮古島にもたくさんのアカギがあったが、
開発の影響なのかあまり見なくなった。
トゥリバー近くにあるこれだけ大きなアカギは珍しい。
ほとんどの人に気づかれることなく立っている。