人類の学問のはじまりは、天文学と音楽であったというのを
何かの本で読んだことがある。それが関係しているのかは知らないが、
ピアノの鍵盤の数と星座の数は88ある。
沖縄は北半球にあって、88ある星座のうち84の星座を見ることができる。
ガイドブックを見れば「星座観察ツアー」をやっているところもあるようだ。
中には旅行の目的が「星を見るため」という人もいる。
ここ沖縄でしか見ることができない星座のひとつが「南十字星」
インターネットのサイトでは、沖縄にくれば南十字星がいつでも
見られると言うようなことが書いてあったりする。
それは大きな間違えで、もちろん天候に左右されるが、見られる
季節と見られる場所がある。昨年もちょうど今くらいの時期だったか
見られる場所と見られる時期を紹介したことがある。
その甲斐あって南十字星を見ることができた人もいたようだ。
南十字星は南に行けば行くほど見ることができる。
沖縄本島より宮古島、宮古島より石垣島、石垣島より波照間島というように。
見られる場所は南の水平線が見れる場所。
南にむいて、カラス座の真下、南の水平線に腕を伸ばしたときの
握りコブシの大きさに南十字星がある。
見られる時間帯。1月後半、午前5時頃。2月前半、午前4時頃。
2月後半、午前3時頃。4月後半、午後11時頃。5月前半、午後10時頃。
5月後半、午後9時頃。(これは毎年同じ)
南十字星が見たい。
南十字星を見に来た。という人がよくいる。
沖縄だからいつでも南十字星が見られるわけではない。
見られる場所、見ることができる時期がある。