結婚式でよく歌われる歌は、昭和、平成、令和と時代によってさまざまだ。
昭和の定番曲といえばチェリッシュのてんとう虫のサンバ、
加山雄三のお嫁においでよをはじめ、さだまさしの関白宣言、
吉田拓郎の結婚しようよ。小柳ルミ子の瀬戸の花嫁、山口百恵の秋桜だった。
そして今は、木村カエラのButterflyや安室奈美恵のCan you celebrateだとか。
古くは、能の高砂がめでたい唄としてチョンマゲを結っていた時代から
唄われていたそうだ。
「高砂や、この浦船に帆をあげて〜」
新郎新婦が相生の松のようにいつまでも仲睦まじくあるようにと願いを込めて
歌われた。
沖縄では今も昔も結婚式に必ず「かぎやで風」が謳って踊られる。
洋風のウェディングでもガーデンパーティ披露宴でも関係なく、
必ず行われる。春日大社や普天間神宮など大きな神社には、必ず巫女と
呼ばれる女性がいる。神事の前にには鈴などを手にして神楽を舞う。
その場を清浄にして神を天上から降臨させる。
かぎやで風は、沖縄の祝いの席のはじめに必ず舞われる。
それは魔除けのためであるという。踊りによって祝祭の場を清浄にする
意味がある。沖縄は親類縁者が多いので、新郎新婦のどちらかには、
かぎやで風を得意とする人がいるが、最近ではレンタルも増えているという。
かぎやで風で結婚式を回っている人もいる。
かぎやで風を覚えて、結婚式を毎日回って暮らすのもいいなぁと思うことがある。