うんたま森のキジムナー

昔はイモが主食であったとオバァや島の友達から
聞いた事がある。米を食べられるのはお金持ちの家だけ
だったそうだ。

宮古新聞に「最古の伝来地」という記事が載っていた。
イモは、1605年に進貢船の乗員であった野国さんという人が
中国から持ち帰って沖縄、嘉手納で栽培し、琉球各地に
広めたとされている。

これが薩摩にも伝わり、今のサツマイモとして日本各地に
普及していった。このようにして広がったイモの最初の
伝来地が宮古島だと言われている。
諸説はあるが、野国さんが琉球に持ちかえった年の11年前に
あたる1594年宮古島の砂川親雲上旨屋が沖縄本島から帰途に
嵐に遭って中国に漂着。
三年後の97年に宮古にイモを持ち帰り、島内で栽培、普及
させたと言う。

本土では一般的に「サツマイモ(薩摩芋)」と呼ばれているが、
一昔前まで薩摩では「唐芋(カライモ)」と呼んでいたらしい。
農業をしている島の知り合いは畑の隅にイモを少しだけ
植えているところが多い。
家で食べる分くらいだけ自分のところで植えているそうだ。
イモを植えるのを手伝ったことがあるが、芋の葉をちぎって
植えれば、それから芋が生まれる。
数日後、「この前の芋を取りに来い」と言われ、芋掘りを手伝った。
あの葉っぱから芋が出来るなんて、自然とはすばらしい。
感動したことがある。


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