旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)にあたる2日、向こう1年の航海安全と大漁を
願う海の祭典「ハーリー海神祭」が伊良部の佐良浜漁港や久松漁港、池間など
で開催され、それぞれの会場で歓声が日響きわたった。
少子高齢化、漁業の後継者不足もあって昔ほどではない。
今も昔もハーリーは漁港での一大イベント。
ハーリーが行われる数ヶ月前から、漁師たちが集まってハーリーの打合会と
いう飲み会が何回かにわたって行われる。
ハーリーの船を走らすには役割がある。
漕ぎ手、鐘打ち、舵取り、旗持ち、それを決めるにもオトーリをまわしながら
決めていく。ハーリーが行われる日までに漁港の清掃、前日までにかく漁船には
大漁旗があげられる。そして当日、朝から関係者世話役に挨拶回りという
駆け付けの一杯を飲む。(できれば冷えたビールがよいのだが温い泡盛)
全員が集まったところで、神様の近くまで出港して港周辺をひとまわり、
戻ってきてからいよいよハーリー競走が行われる。
午後からは角力相撲などが行われて、漁港には歓声が響きわたる。
このイベントのあいだ中、ずっとオトーリ(酒の回し飲み)が回っているので、
午後からの記憶はあまり定かではない。
今は規模も小さくなったが、今でも漁港では一大イベントである。