長引く高海水温の影響で、沿岸かいいきのサンゴの白化が
深刻な状況となっている宮古島。
そんなサンゴをとりまく環境にさらに不安な要素が出てきている。
という気になる記事がローカル新聞に出ていた。
市海業センターの主任技師によると今年はオニヒトデが大発生する
条件がすべてそろい、今後1年半から2年後に大発生する
可能性があるという。
その理由について書かれてある。
それによると、今年の梅雨の異常な降水量。
台風がほとんど接近していない事。
大量の赤土流出による植物プランクトンの増加。
宮古島における今年の梅雨期間中の雨量は
平年比の285%となり約3倍だそうだ。
これにより例年よりも大量の赤土が海に流れ出し、
化学肥料など使用した畑から赤土が海岸に流出すると、
海水中の窒素やリンなどの栄養塩が増加し、それに伴って
植物プランクトンも増加するという。
宮古島周辺でオニヒトデの繁殖期となる6月に、
その条件がそろったことが今後
大発生の可能性を拡大させている。
宮古島でのオニヒトデの大発生は2004年に来間島や
ヤビジで確認され、池間島周辺で2011年に確認されてから
大発生は確認されていない。
20年前の大発生のときは海底一面がオニヒトデに
覆いつくされていた。
そう30年前にも沖縄本島で大発生があったと
言っていた人がいた。
当時はメカニズムがわからず30年周期で大発生が
起こると言われていた。
今はある程度メカニズムが解明されてきているので、
今後オニヒトデが大発生する可能性は大きいそうだ。