イルカは、超音波を含めて約7000もの発音を持ち、その組み合わせで
会話するといわれている。餌や危険に関する情報、求愛はもちろんのこと、
団体行動の前には会議をしたり、偵察に出てイルカと連絡を取り合ったりもする。
リーダー格が群れをまとめ指揮するときも、もちろんイルカ語を使う。
米軍では古くからイルカを研究して、イルカと意思疎通ができるほど
イルカ語の解読が進んでいるという。ある米軍基地の海を守っているのはイルカの部隊で
あると、何かのドキュメンタリーを見たことがある。
イルカ語は生まれた海域、普段暮らしている海域によって異なるそうだ。
イルカの中にはバイリンガルのイルカもいて、たとえば太平洋の真ん中で
見つかった1頭は日本寄りの海域に住むグループと、アメリカ側グループの両方の
イルカ語を身につけていたという。
2つのグループ間で連絡が必要なときは、こういったイルカが通訳の役目を果たすと
考えられている。
海中でイルカが近づいてくると「カチカチカチ」とラップ音のような音が聞こえてくる。
クジラは「クォ〜ン クゥーン」イルカも「キュルキュル」と鳴くイルカ。
宮古島でよく遭遇するのはハシナガイルカで「カチカチカチ」というラップ音。
ハシナガイルカは口が口ばしのように長いので「嘴長(はしなが)」という。
水面をスピンしながら飛ぶ習性があるので、英名を「Spinner Dolphin」という。
しばらく姿を見せていなかったが数日前、船の目の前をジャンプしたので驚いた。
久しぶりだった。
イルカと会話ができるのなら「どうしてたの?どこに行っていたの?」
聞きたいことがたくさんあるのに。