沖縄では祝い事が多い。その祝い事に欠かせないのが「刺身」である。
刺身のことなら「サシミヤー」に聞け。といわれていたが、サシミヤーは昔に比べ
激減している。昔はスーパーの魚を買う人が少なかった。
「冷凍にされた魚なんていつの魚かわからない。」とよくいっていた。
サシミヤーに行くとパックに入った切り身が売られている。
500円のパックには300g〜500g。1000円のパックはその倍。
500円のパックで4〜5人家族でいただく量。
お祝いはその家を表すといわれている。
招待客の刺身が足りないなんてあってはならないこと。
魚にもよるが1人前7切れで100g。
ブダイや鯛、マチ類は1キロから700g。
マグロの場合は重さの約半分が歩留まり(刺身がとれる量)といわれている。
つまり50キロのマグロから25キロの刺身がとれる。
結婚式などの祝いでは600人〜800人なんて珍しくない。
以前はサシミヤーに人数をいえば仕切ってもらえたが、
サシミヤーに聞けないときは漁師に相談する。
漁師も世代が変わって刺身の計算ができる人もいなくなってきた。
最近、SNS やネットの影響で、サシミヤーが脚光を浴びている。
人気のサシミヤーでは予約をしなければ買えないところもある。
サシミヤーで500円のパックを一つ買って、ホテルの部屋で飲むのも
いいかもしれない。