TNR(ティーエヌアール)猫とは、野良猫の繁殖を抑えるために、
ボランティアが捕獲して不妊・去勢手術を行い、元の場所に戻す活動によって
生まれた猫のこと。TNRは、Trap(捕獲) Neuter(不妊・去勢手術) Return(元の場所に戻す)の
頭文字をとった言葉である。
TNR活動の目的は、野良猫の数を減らし、飼い主のいない猫に関する苦情や
殺処分の減少に寄与すること。
また、不妊・去勢手術を行うことで、繁殖期の不快な鳴き声も抑えられる。
不妊手術を受けた猫は、耳元をV字にカットされることから「サクラネコ」
とも呼ばれている。ちなみに耳のカットは全身麻酔下で行われているので猫に
痛みはないそうだ。
このTNR活動はイギリスの愛護団体「SNIPインターナショナル」のレムフリー博士に
よって1970年代に始まったと書かれてある。
宮古島と石垣島の中間にある多良間島、
東西6キロ、南北4・3キロのほぼ楕円形をした島に約1000人の人達が暮らしている。
ヤギの島として知られているが、島の北側の集落を歩くと猫がたくさんいる。
多良間島には動物病院はなく、もちろん去勢手術するようなところはない。
元々島内にいた猫も島外から持ち込まれた猫も自然に繁殖し続けて、
おそらくは島民の数を上回るくらいいるだろう。
そこでボランティアの人たちがNTR活動が行われたと新聞に載っていた。
二人の獣医さんと数人のボランティアの人たちで60匹以上であったそうだ。
今後も活動を続けて行くとのこと。
我が家にやってくる野良猫も去勢手術を行いたいがなかなか
捕まえることができない。いずれは少しずつやっていこうと思っている。