お盆で里帰りしていたご先祖様を、あの世へと見送るときに、
あの世の通貨である「ウチカビ」を燃やす。
黄土色の板紙に丸型の押し印が50個押された紙。
お盆だけでなく、シーミー(晴明)や法事などのときにも
燃やして子孫から先祖へと「送金」の供養をする。
オジィやオバァの話によると、あの世にはところどころに
関所があって、番人に「税金」を要求されるそうだ。
もしご先祖様に手持ちがない場合は、その場に足止めされて、
後から来た霊に先を越されるうえ、番人からの容赦のない
取り立てに身の縮む思いをすることになるのだとか。
ウチカビの起源は14世紀頃に中国から伝わったとされている。
あの世でご先祖様がひもじい思いをしないようにと
燃やして送金する。
沖縄では普通にスーパーに行けば売られている。
実際に買ったことはないので値段はわからないが、
Amazonや楽天の通販でも売られていてワンセット800円ほど。
当たり前であるが現世では使えない。
しかし沖縄では、子供の頃からお金として扱って
来たことが原因なのかウチカビを使った詐欺事件が
たまに起こることがある。
ウチカビは三枚1組で使う。
天の神様、地の神様、海の神様だとか。
オバァが元気なときにもっと詳しい話しを聞いておけばよかった。