夏の暑さを助長するのがセミの声。
1匹が掛け声をかけるように「ミーン ミーン」と
鳴き始めると、一斉に鳴き始める。
数匹いるだけでもかなりの大音量であるのに、我が家の隣は
原生林でセミが生まれ育つ場所。
耳をふさぎたくなるほどの鳴き声がする…はずなのに、
今年はセミの鳴き声が聞こえない。
セミは夏になるといつのまにか現れて、いつのまにか消えていく。
今年は、そのいつのまにかがなかった。
セミの一生は7年7日と言われる。
種類にもよるが一生の大半を土の中で過ごして
子孫を残すために土の中から這い出てきて孵化する。
土の中で暮らす期間は3年〜17年にも及ぶとか…
成虫になってから約1週間、種類によっては1ヶ月生きるものも
いるそうだ。
この限られた期間に子孫を残すためだけに生きる。
耳をふさぎたくなる大音量の鳴き声もメスに出す合図!
大声でナンパしているわけだ。
そのセミの鳴き声が今年はほとんど聞こえ無い。
静かな朝を迎えられてよいのだが、スズメバチの仲間に
モンスズメバチという種類がいる。
モンスズメバチの幼虫にはクマゼミだけが持つ栄養素が必要で、
クマゼミがいなければ成虫になれないという。
クマゼミが食べられてしまうわけだが、共生しているようなもの。
異常気象の前触れでなければいいが、今年はセミが鳴いていない。