9月9日に富士山に登頂してきました。
前日の8日に友人と二人で東京を経ち、東名で御殿場へ。夕食を済ませ初富士山登頂も準備万端。
休む前に、須走口「天恵」http://www.tokinosumika.com/tenkei/で一風呂浴びて・・・と思った矢先、友人にトラブル発生。急遽東京に戻る事となりました。
初登頂で単独登頂は厳しく万事休す。とも思いましたが、せっかくこれまで準備を整えて来た私としては諦めが・・・。友人を送り届け、私も自宅に戻り入浴。気持ちを切り替え登山ルートを検討。当初の須走ルートより難易度の低い吉田ルートとし、中央道経由で富士スバルライン五合目へ。
五合目到着は日が変わって9日1時。予報では当日は登山日和でしたが、太平洋上を通過中の台風14号の影響で、しとしとと雨が・・・。登山の為の準備。装備の確認をして、仮眠をとり午前4時半アタックを開始。
天候は霧雨。レインウエア、ヘッドランプを着用し、入山料(富士山保全協力金)1,000円を納め、登山道へ。
快適に登山の筈でしたが、登山道に他の登山者は無く、しかも暗闇の登山道は霧雨とガスの為、ヘッドランプも効かず足元すら危うい最悪のコンディション。完全に前後不覚。これは慎重に行かないと遭難するぞ・・・。と気持ちを引き締めチャレンジを継続。
徐々に周囲が明るさを増し足取りも軽くなり1時間半ほどで最初の目的地7合目(標高2,700m)に。
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登ってきたルートを振り返ると
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ご覧のとおり、ガスで一面の視界不良。こりゃ何も見えないわけだ・・・。
一休みして次の目的地8合目へ。
7合目から8合目に掛けてはまだまだ傾斜も軽くこの辺りまでは、軽装でも登れるかも・・・あくまで天候が良ければですが。
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約1時間ほどで8合目(標高3,010m)に到着。ご覧のとおり素晴らしい晴天に。
標高としては7合目から300m程ですが、結構きついのは空気が薄いせいでしょうか。この辺りで足腰に少しずつ疲労感が出だします。
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ここで天気が良いのは天候が回復したのでは無く、雨雲を突き抜けたから。
天候は良くなりましたが、高度が上がり気温が下がると同時に風も有るので、ここでダウンのアンダーウエアを1枚着込みました。
暖かい!これでまた元気に山頂を目指せそうです。
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ただし、山頂への登山道を望むとご覧のとおり。
まだまだ、険しい道のりが続きます。
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下界を望むとご覧のとおり、雲海が美しい。
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ここまででかなり満足(笑)
もう良いか。なんて思ってる自分がいました。
このあたりから結構、疲れが出だしたのは空気のせいでしょうか。この辺りに来ると老若男女を問わず酸素らしき物を吸引する人を見掛けるようになりました。
私は基本的に、高山病(頭痛等)が出だしたら迷わず下山する気持ちでしたから、酸素ボンベ?は持参していませんが、持ってたら楽なんでしょうか?って言うくらい辛いですここから。
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ここは8合5尺(標高3,450m)。下に見えるのは8合目の山小屋です。
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ここまで来ると雲海は随分下に見えます。
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気温も低く。風も冷たく強い。アンダーに着込んだダウンの効果絶大です。
手足が寒風にさらされカサカサです。ハンドクリームは必需だったかも。
空気はさらに薄く。疲労は蓄積。意を決して、ここで仮眠?昼寝?することに。
1時間程寝たでしょうか。お蔭で楽になりました。
良く考えれば、この日は2時間程度しか寝てませんでしたから明らかに睡眠不足だったんだと思います。
仮眠後、アタック再開。約2時間程で山頂へ。
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日本の天辺。富士山本宮浅間神社から鳥居、山中湖を望む。の図。
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そして、火口へ。
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正面の一段高いところが本当の山頂ですが、この火口かなり大きくてそこにたどり着くのに1時間ほど要す為、今回は見送りました。
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時間が許せば、向かいに渡る事も考えましたが、とにかくヘトヘト。
下山に3時間半程度要すことを考慮すると、直ちに下山を開始しても4時。
下りは間違いなく膝に来るので、体力回復の為の休息を最優先して山頂で1時間程休み、膝にサポーターを巻き13時半から下山開始。
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下山道からも雲海は美しい。
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しかし、これもきつかったです。
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ご覧の様な、下りが延々続きます。
気を付けなければならないのが、足場の悪さ。油断すると直ぐに転倒に繋がります。
実際私も2度転倒。
疲れた体には厳しいですね。
何とか17時に無事に5合目駐車場に戻り。荷物をまとめて帰路に付きました。
空にはスーパームーン!良い思い出になりました。
また、登ってみたい。そんな魅力的な山でした。