昨日は、一昨日仕上がった964に乗って友人のT氏と都内某所に出掛けました。
目的地?いや集合場所はここ
1954年製ホンダ『ジュノオ』が展示される『ホンダコレクションホール』ではなく彼の青山一丁目伝説の舞台『ホンダ青山本社』です。
今日の目的地は此処から程近い『マクラーレン東京』http://www.tokyo.mclaren.com/jaでした。
そこで我々を待ち受けていたのがこの『838』番シルバーの左ハンドル。マクラーレンMP4-12Cです。
先日(1月14日)の試乗は大雪で流れてしまいましたが昨日は気温こそ低いものの絶好のドライブ日和でした。
青山通りに沿って止められた姿は、独特のオーラを放っては居ましたが、脇を通り抜けるFERRARIやLAMBORGHINIの怪しい佇まいとは一線を画した物です。
能書きはともかく、扉を開け乗り込もうとした写真がこれ。ガルウイングはやはり目立ちます。
マクラーレンのボディにはカーボンパーツが多用されていますが、当然このドアもカーボン。信じられないほど軽く開きます。
室内を覗くとこんな感じ。
後ろから見るとこんな感じです。
ボディ全幅は1908mmとかなり幅広ですが、ご覧のとおりドアは下から開くのでサイドシルを乗り越えてシートに収まるのも然して苦にはならないように思いました。
質感は高い物の最近のデザインが好きになれないのは個人的な問題です。
ドライビングシートからの景色はこんな感じです。
センターメーターにはアナログのタコとデジタルのスピードが表示されます。
それを挟んで左右の液晶ディスプレイには右に油音、水温、燃料が表示。
左手はファンクションで様々な表示に変りますが、一番の目玉はご覧の車体表示の時。四隅に数字が表示されてるのが分るでしょうか?実はこれタイヤの表面温度です。表示は24~5℃になってますが、セールス氏の話に由れば60~70℃位に上がれば最もパフォーマンスを発揮するとの事。
もう少し暖かくなったらタイヤも本来のパフォーマンスを発揮しそうです。
タイヤと言えば、ホイールもオプションの超軽量タイプが装着されていました。
このホイール4本セットで10kg程の軽量化が可能なようですが、その価格もSUPER!!!なんとセットで150万近くもします。
薀蓄はともかく、青山界隈を試乗させてもらいましたが、一番の印象はやはりボディ剛性でしょうか?重量の1300kgは我がカレラ2と同等ですが、高剛性ボィーに直付けされたサスペンションがとにかく良く動いて良い仕事をしているように感じました。
その上、パワーは600PSとカレラ2の2.4倍。GT3の1.6倍遅いわけが有りませんが、とにかく素晴らしく良い出来。ミッションもF1同様シームレスのデュアルクラッチでしたが、パドルでの操作にも瞬時に反応しこれ以上何を求めるのか?と言う位秀逸です。街乗りなのでこの位朝飯前だとは思いますが、公道では懐の深さの確認すら出来ませんでした。以前458イタリアをテストした様に、袖ヶ浦フォレストスピードウェイで乗れば少しは・・・。
いずれにしても458イタリアは敵ではない、比較になりません。
束の間の楽しみを終え、カレラ2で帰路に付きましたが、乗り換えて感じたことは、待ち乗りも、高速コーナーも苦にしないマクラーレンの圧倒的パフォーマンスの高さでしたが、ただそれが本当に楽しいかは非常に疑問だという事です。
どんなに騒々しくても乗り難くても、私にとってのベストワンは964の様です。
週末2日間、楽しんだお陰で我がカレ2は埃まみれでした。
日も落ち、寒さが身に染みましたが、1時間ほど掛け簡単に掃除をし、ボディカバーを掛けました。964良い車です。