春のいろんな突風
4月の天候は変わりやすい。前線の通過に伴う強風が列島を吹きぬけた昨日。永田町も一陣の突風に見舞われた。急発達した低気圧は意外な人物。不祥事を起こした農相の後継を三度も引き受け、ミスターリリーフと呼ばれた自民党の若林正俊氏である。
「魔が差した」たのだという。それにしても参議院を舞台に、「代返」ならぬ身代わり投票とは言葉もない。いかにも分別くさそうな若林氏の心の中に、どんな魔物が入り込んだいうのだろうか。
不在の隣席はかって参議院のドン。その採決を押す証拠写真が出回って騒動になった。12年前に導入した方式だが、選良に魔が差すことは想定外だった。各地の大学では代返防止システムの導入が進む。同列に論じたくなること自体情けない。
責任を取らない民主党とは違うぞ、と言いたかったのか。本人はあっさり議員辞職願を出し、幕引きとなった。もともと夏の参議院で引退し、変わりに長男が出る予定だった。リリーフ準備が万端整っているなら、潔さも半ぱというところか。
身代わり投票は立て続けに10回も。この日だけと言われても釈然としない。前線は太平洋上に抜けた。穏やかな花見日和が広がりそうだが、突風にあおられた良識の府には大穴が開いたままだ。(4月3日中国新聞天風禄参照)タイトルは自分が勝手に付けています。
広島市の桜も昨日満開の発表がありました。土日に間に合い何処も大変な賑わいでしょう。
今日の写真
桜