ウルトラマンブレーザー
第25話にしてテレビ本編最終回たる「地球を抱くものたち」は、もう、ケチの付け所なんて、一つもない内容でした。
前回、限界の体を酷使して立ち向かうも、ヴァラロンに敗北を喫してしまったゲントとブレーザー。爆発に巻き込まれる刹那に、ブレーザーは咄嗟に、自分とゲントのリンクを切り離し、ゲントを守ってくれました。あの状況で、自分を優先してくれたブレーザーに感謝し、ゲントは動かなくなった彼をアースガロンで連れ帰る。何せ、地球に、ヴァラロンが向かってしまったのだから。
やはりと言っちゃアレかもしれませんが、やはり、ラスボスは第二形態があってこそ。ヴァラロンも例に漏れず、第二形態で地球に降り立ち、大暴れし始めます。ブレーザーは戦闘不能、アースガロンもボロボロで、迅速な修理が必要な状態。そんなピンチに、救いの手を差し伸べてくれたのが、かつて、ゲントが助けてきた仲間たちでした。これが、正しい意味での、「情けは人の為ならず」でしょう。
ブレーザーに助けられたとは言え、酷使してきた体のダメージが抜けている訳じゃない。立っているのもやっとのゲントは、テルアキさんたちに医者の元に行く事を促される。それに首を縦に振りながらも、ゲントが向かったのは、医者の所じゃなく、ブレーザーの傍ら。命が助かったにも関わらず、「SKaRD」だけで、あのヴァラロンと戦う無茶を、ゲントがやらかそうとしているのを感じ取ったのか、ブレーザーは意識を取り戻した。ここでまさか、明瞭とは言えないにしろ、ハッキリと「オレモイク」と発するとは思わず、仰天しちゃいました。再び、ブレーザーと一体化したゲントは、ヴァラロンとの戦いに臨みます。
ブレーザー&アースガロンのコンビが、ヴァラロンと激闘を繰り広げている裏では、ハルノ参謀長に監禁状態から助け出されたエミが、ドバシ相手に戦っていました。どうして、V99は、地球へ宇宙怪獣を送り込んできていたのか、その理由が、ついに明らかになりましたね。シンプルに言えば、仲間の敵討ちだったんでしょう。侵略を警戒して攻撃の命令を出したドバシが100%悪い、と責めるのは、さすがに酷ですけど、もし、あの時、友好的な態度で接していたら、何かが違っていたのか・・・まぁ、こればっかりは、誰にも分らん。
武装解除し、ヴァラロンの攻撃を無防備に受け続けながら、自分たちは無益な戦いを望ます、平和な未来を築きたい、とメッセージを送り続けたあーくん。その意志を受け止め、撤退を選択してくれたV99。気持ちが通じ合った喜びを噛み締めたい所だが、今は、ヴァラロンを倒すのが先決。ヴァラロンが撒き散らしていた爆弾を、地球の怪獣たちが対処してくれたってのも、グッと来ますよね。咀嚼シーンは、子供達からすれば、結構、ショッキングだったかもしれませんが。控えめに言っても最強なヴァラロンを倒すのに、ブレーザーがスパイラルバレードでもなく、チルソファードランサーでもなく、初めての光線技を選択したってのが激熱。魅せてくれるじゃないの、制作陣。そして、ラストで、ゲントが無事な姿で、家に帰り、笑顔で家族に迎えられるってのが、もう、最高でした。やっぱり、ヒーローは単に勝つだけじゃなく、大切な人の所に帰って来れなきゃ、だな。
爆上戦隊ブンブンジャー
ついに、スタートです、『爆上戦隊ブンブンジャー』!!
第1話「届け屋のハンドル」は、初っ端から、しっかりと戦隊シリーズ好きのファンの心を掴んできましたね。俗っぽい言い方をすれば、「こうゆうのでいいんだよ!」的な、戦隊シリーズの旨味を凝縮した感じ。『王様戦隊キングオージャー』が色んな意味で外れていて、逆に、道を作っちゃった感じがある作品だったから、原点回帰感もあります。
車をモチーフにした作品だけあって、ブンブンジャーに変身するキャラの名前にも、車関連のキーワードが入ってます。無理矢理感もあるにしろ、却って、面白いです。何だかんだで、車は生活に身近な存在ですから、カッコいい、と素直に想いやすいです。
また、戦隊側だけじゃなく、本来であれば、好き勝手に暴れるはずの敵まで、しっかりと交通法規を守っているくだりも最高でしたね。ブンブンジャーたちのキャラよりも、ある意味、ハシリヤンたちの方が個性強めなのでは? なんか、こう、親近感すら湧いちゃいます。ただ暴れたいだけで、そこまで極悪って感じじゃない。まぁ、ぶっちゃけ、ダグデドたちが下衆すぎたってのも大きいんでしょうが。あくまで、私の勝手な予想ですけど、ブンブンジャーとハシリヤン、終盤で手を組んで戦い、最終回では、ハシリヤンたちは地球での生活に馴染んじゃっているのではないでしょうか。また、イターシャが人間態になり、それが敵とは知らず、ブンブンジャーの追加戦士と恋に落ちちゃうって展開も観たいですね。
もちろん、ストーリーやアクションシーンにも、見所が満載でした。結婚式で浮かない顔をしている花嫁を搔っ攫うって導入は、なかなかにインパクトがありました。何より、大也の「自分のハンドルを他人に握らせるな」って信念が、結構、ガッツンと来るものでしたね。改めて、大人のココロに響いてこそ、特撮作品は最高だ、と感じました。大也の熱に影響された未来が、戦いの場に戻って戦う覚悟を完了しているってのも熱かったです。
これから一年、よろしく、『爆上戦隊ブンブンジャー』!!
仮面ライダーガッチャード
第25話「若きセンセイの過ち」は、ミナト先生が抱えている苦しみに迫ると同時に、アイアンガッチャードの強さをしっかりとアピールする内容になっていましたね。
言い方は悪いですけど、やっぱりなぁ、って感じですね。ミナト先生がグリオン側に付いた時、予想はしちゃいましたが、やはり、ミナト先生は、宝太郎たち生徒を守ろうとしていたんですね。ただ、それは、教師としての使命ってだけじゃなく、彼の過去にも関係していたようです。
ミナト先生が、まだ、学生だった頃、彼には可愛がっていた弟分がいました。ミナト先生が、宝太郎に期待を寄せていたのも、彼が、その弟分に似通ったモノを持っていたからか。けれど、その弟分は、グリオンが悪意を剥き出しにした時、命を奪われてしまった。グリオンに、弟分を含め、他の者が死んだのは、ミナト、君の所為だ、と言われた事で、ミナト先生の心には深い傷が付いてしまった。観ている側からすれば、いや、グリオンが100%悪いだろ、って感じですけど、まだ若いミナトからしたら、自分を責めちゃうんでしょう。だからこそ、ミナト先生は、大切な生徒を守りたくて、グリオンを独りで討つために裏切った・・・ほんと、不器用だな。
そんなミナト先生が抱えている事情を理解したからこそ、宝太郎は、言葉で訴えるのではなく、自分たちは、グリオンに簡単に殺されたりしない、と実力を示す事に。守りたいからこそ非情になれるミナト先生が変身するドレッド壱式も、結構な強さですが、禁術を使ってでも、ケミーもミナト先生も獲り返す、と覚悟を完了している宝太郎が変身するアイアンガッチャードの強さも突き抜けていました。
アイアン、そう銘打っているだけあって、その装甲は、えげつないほど堅甲。ゴルドメカニッカーやライトニングジャングルよりも、防御力は高そうです。その分、機動力は落ちてしまっている感じですが、相手の攻撃を耐えた上で一気に接近戦へ持ち込んだり、両腕を発射させ、相手へ直撃させる戦法も採れるから、何の弱みでもない。
ドレッド壱式との戦いでは、体への負荷をド根性で耐えて、「ワープテラ」のワープ能力を使って、挟撃をぶち込んでいました。やっぱり、宝太郎は戦闘センスが、相当に高い。宝太郎に、その強さをしっかりと示されたミナト先生だけど、そう簡単に、トラウマは消えないか。そのミナト先生を、グリオンから消すように指示されたラケシス、彼女は、どう動くのかな?
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