■ブロック大会、ただいま準備中-NO.2（お世話人さんの仕事-2）

　棋楽庵は、かれこれ１５年以上、日本アマチュア将棋連盟の九州ブロック長とい
うたいそうな役を仰せつかっているのですが、実態は全く利益の出ない赤字会社の
社長兼小間使いのようなものです。文書作成や各地区への連絡業務等の事務的な活
動、各地を訪問しての取材活動等、結構費用がかさむのですが、それら運営費、活
動費に対しては本部から手当てがでるわけでもなく１５年間ほとんどブロックの活
動に関しては無給で活動しています。また当初本部から委託があってブロック大会
を別府市で開催した時はこちらも経験がなく大幅な赤字が出てすべて棋楽庵のポ
ケットマネーで補てんしたこともありました。

　日本アマチュア将棋連盟というのはもともとお金がない団体なので、ブロック制
を採用しているといっても、ブロック活動費などは出るはずもなく、ブロック長の
熱意だけで支えられているのです。ただブロック長の熱意だけでは長続きはしない
はずで、おそらくあとを引き受ける方がもういないのではと危惧は棋楽庵もしてい
るのです。なお九州ブロックとは別にアマ連大分県支部の事務局がありますが、こ
ちらはなんとか事務経費だけは出ている状態ですが、出るだけでもありがたいので
す。

　九州ブロック長といっても、こんな状態ですので、アマ連日将連を問わず、小さ
な支部や同好会は推して知るべしです。多くのお世話人さんはいつも活動資金を気
にしながら活動をされているわけで、事情を知らない回りの方が「いつも大変です
ね」と言っている１０倍以上の苦労をお世話人さんはしているのです。また、いつ
も将棋大会に行って家族とのふれあいがない、自宅にいつも将棋の友人が来ている
といったお世話人さんの状態は、家庭生活にはあまりプラスとはならず、時には奥
さまの不興を買ってしまうという結果にもなるのです。

　とまあ、少々お世話人さんの苦労を大きく述べすぎたかもしれませんが、そうい
ったお世話人さんの苦労を知らない将棋愛好家の方もいますので、こういうことも
あると少し理解をしていただきたいのです。

　しかしお世話人さんは苦労はするものの、お金では得られない喜びもまたあるの
です。人と人とのあたたかいふれあい、信頼を寄せられることの嬉しさ、将棋を通
して子達が成長していくのを見る喜び、等々お世話人冥利に尽きるものも多数あり
ます。これからの社会はお金だけではなく生きがいや社会への貢献、奉仕といった
ものが主流、テーマになってきます。将棋界のお世話人さんは、そうすると時代の
先端を行っていると言えるのではないでしょうか。

　熱意とやる気があればお世話人さんにだれでもなれます。将棋を指す方が皆お世
話人さんになるぞという気持ちになると、ものすごいパワーとなって、日本国中駒
音の絶える日はない、争い事はすべて将棋で決着という、将棋愛好家には理想の平
和社会になりますよね。きっと・・・。

　いつのまにか大冗談（上段）に構えた話になりましたが、ブロック大会の準備は
あと大きなものとしてスタッフの確定があります。ブロック大会はブロック長だけ
で実行できるものではなく、土曜日の会場準備と日曜当日の進行を行うスタッフに
よるところが大きいのです。いつもアマ連大分県支部のスタッフの皆さんには献身
的に協力していただいて感謝のしようがありません。いつもなにかお返しをしない
と思いながらも忙しさにかまけて十分なことができずに心苦しく思っているので
す。とにかく素晴らしいスタッフに恵まれただけでも棋楽庵にとっては心強いので
す。それでまたいつものスタッフのメンバーには明日あたりから声をかけますので
よろしくお願いします。棋楽庵の勝手なお願いを聞いてください。

　九州ブロック大会はアマ名人３回の早咲誠和氏が大会実行委員長ですが、委員長
自らがブロック大会の進行と星取り表に記入するという全国でも希有な大会です。
また運がよければ早咲氏の講評も聞けますので、ぜひ強豪の皆さんはブロック大会
に参加してください。本当は子供たちにも指導対局を早咲氏にお願いをしたいとこ
ろなのですが時間の都合上無理ですので、これは氏にお願いして別の機会にという
ことで。

　では皆さんお早めに参加申し込みをお願いします。

（追伸）
　当日、スタッフとして大会のお役に立ちたい、という方がいらっしゃれば、遠慮
なく代表メール宛にご連絡を。喜んでお迎えします。老若男女は問いません。なお
当然のことですが無報酬です。ただしお弁当は付きます。それと、会場でしか聞け
ない棋楽庵のお宝級の駄洒落があります。(-_-;