安藤先生の月刊ブログ 「きらめき」

何気ない毎日に"きらめき"を感じていますか?

足先の効果

2009年06月08日 | 月刊ブログ
 学校の窓から見ると、初夏の日差しが黄緑色の若葉に映えてきらきらと光っています。もうすぐ梅雨に入ろうとしています。郊外に出れば、連なる畑に一面の麦が黄金色に光っています。
 先日、当地のフレッシュワークから就職年次生の為に講演をしていただきました。
 当校では、このような講演を聴くときや、インターンシップ報告会などの行事の日は、学生はスーツを着用しています。週1回のスーツデー(ビジネスマナーの日)は木曜日と決まっているのですが、特別の日には、相手へのマナーとして、スーツを着用するのです。
 所長様の講演を、私は最後列から一緒に拝聴していたのですが、ハッと気がついたことがありました。それは、後ろから見ていると、女子学生のほとんどの足先がきちんと揃えられて座っていたのです。それは講演が終わるまで乱れることがありませんでした。
 きっと、「秘書」の授業の担当教員が、今日は試してやってご覧とでも言ったのではないでしょうか。それまでは、足を組んだりあんまりお行儀のいいものではなかったのが、今日は、なんだか本当のビジネスマンの中にいるような、きちんとした雰囲気でした。足先まで神経を注いでいるということは、必然的に上半身の姿勢も背筋が伸びて、所長様の目を見ながらの、すばらしい聴く姿勢でした。
 足先一つから、その会場全体の雰囲気を変えることができ、いつもと違った意気込みややる気を相手の方に感じてもらえることに繋がったのでした。
 社会人としての心構えというタイトルでの講演では、企業が求められるものの第1位がコミュニケーション能力だと話されていました。
 「私は、話をするのが苦手、うまく自分の気持ちを伝えられるだろうか」と、学生たちは社会人になることへの不安を述べていましたが、まず大切なことは、なにより相手の話をよく聴くことです。そして、その聴く姿勢や態度によって、相手に「聴いていますよ。賛同しますよ」などの意思を伝えることができるのなら、そのことだけで立派なコミュニケーション技術なのですね。学生たちの足先は、コミュニケーション技術の第1歩だったに違いありません。
 毎日、日常ではいろんなことがあります。うれしかったことや、悲しかったこと、落ち込んだこと・・・。そんな出来事を、皆さんはどのように消化していますか?
 たとえば、日記に書いて自分で消化をする人もいるでしょう。または友人にひたすら話す人、家に帰って家族に聴いてもらう人。
 聴いてもらうことにより、本当に喜びは倍になり、悲しみは半分になります。話すことは、相手に共有してもらうこと。そして、その出来事を自分の中で分析し反芻し飲み込むことができます。聴いてくれる人がいて、いろんな日常の出来事を消化するお手伝いをしてくれる人がいれば、日々の生活がなんだかぐんぐんと前に進みそうです。
 これからは、コミュニケーション上達の第1歩として、友人や家族の話を一生懸命、足先を揃えて、聴いてあげるのもいいかもしれませんね。
 そのことが、確実にあなたのコミュニケーションスキルをアップのさせていくことになるのだから・・・。

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