安藤先生の月刊ブログ 「きらめき」

何気ない毎日に"きらめき"を感じていますか?

桜花

2007年04月02日 | 月刊ブログ
 学生時代、毎年3月31日に部活動内でお花見をしていました。もう何年も前のことですが、その日はまだ寒くてお花見とは名ばかりで、桜の花はかたい蕾のままでした。
 今年、同じ日はすでに桜は七分咲き。今日は、公園の桜が満開でした。
 地球温暖化現象の影響で、今年は桜の開花が早くに発表されていましたが、予想に反してなかなか咲いてくれませんでした。
 有識者のよると、開花するためには気温の上昇だけでなくその前に気温の低下がなければいけないということです。
 厳しい寒さを乗り越えてこそ美しい花を咲かせることができるのですね。

 万葉集の詠人に山部赤人という人がいて、こういう歌を残しています。
「あしひきの山桜花 日並べて かく咲きたらば いと恋ひめやも」
(もしも山の桜が何日も咲いているのだったら、こんなに恋しいとは思わないでしょう)

 あっという間に散ってしまう桜だから、こんなにいとおしいのだろう・・・という意味です。
 春のこの時期だけに咲く、輝かしい明日に向かって進んで行きなさいと、エールを送ってくれているような花だからなのだと思います。

 毎年入学の時期になると桜が満開となり、その思い出の1シーンには必ず桜の花が重なって思い出されます。
 遠目で見るとうす淡いピンクが景色の中で浮かび出て、それはそれで美しく、春の象徴となります。しかし、私は、その一花一花のかわいらしい姿がとても好きです。
 
 4月、新しい門出の季節、何かワクワクして胸が躍る時でもあります。
 昨日、私は桜の花を見ながら、苦しいときがあるからこそ喜びが大きくなり、一つ一つが健気で一生懸命だからこそ、全体が心に残る美しさを作り出していくんだなあと花冷えの風を受けながら感じていました。

 IBAも、もうすぐ新しい学生たちを迎えて入学式を執り行います。
 新しいパワーが一斉に学校に湧き上がり、私たち職員も負けずに一人一人が自己啓発をしなければならないなと気持ちを奮い立たせています。
 何か新しいことにチャレンジしたい、そして少しだけ緊張した日々がこれから始まろうとしています。
 皆さんの「4月」はどのような形で始まるのでしょうか。

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