安藤先生の月刊ブログ 「きらめき」

何気ない毎日に"きらめき"を感じていますか?

大人になる

2015年01月10日 | 月刊ブログ

 あけましておめでとうございます。
 新しい1年が始まりました。厳かな気持ちの中、お屠蘇をいただき家族で新年のあいさつを交わしました。今年のお正月は、一面雪景色でさらに清らかな幕開けでした。
 私は、毎月、学校のHPにこの「きらめき」のブログを書いているのですが、先日、このブログに、学生の保護者の方からコメントをいただきました。
「3月になり進路変更をしてギリギリに入学を決め一年間公務員を目指して頑張る事を決めた息子でした。学校では公務員という目標に向かい必要な授業やマナーや基礎学習を学ばせて頂きました。1日の授業終了の自主勉強にも、先生方にもおつきあい頂き熱心にご指導を頂いていたようでした。」と。
 そして、「おかげさまで先日公務員試験に合格し職場の内定を頂きました。我が家は今喜びに満ちて、周りのみなが、幸せな気持ちで一杯です。そして、感謝の気持ちで一杯です。ほんとうにありがとうございました。」という内容でした。本当に安堵されていらっしゃるのではないかとこちらにもその喜びが伝わってくるようです。また、直接このように保護者の方からお言葉をいただくと、私たち職員も本当に嬉しくなります。早速担任にもこのコメントのことを話したら、「こんなに言ってもらって、ありがたいことです。」と喜んでいました。こちらこそ、ありがとうございました。そして本当におめでとうございます。

 年末に、私は、デュアルシステム長崎校へ面接指導に行ってきました。まだ1年生ですが、すぐに採用試験が始まるからです。
近年はどんな職種の採用試験でも、面接が大きなウェイトを占めています。
 長崎校では、個人面接、集団面接の練習をした後に、集団討論もやってみようということになり、私がいくつか持ってきた課題の中から、長崎校の冠婚葬祭に携わる学生に考えてもらいたい「晩婚化の進行や未婚率の上昇の原因と社会に及ぼす影響」というある自治体の実際問題を与えました。一人の学生が、「難しいからもっと簡単なものをお願いします。」と言った時に、別の学生は、「練習だから難しいものをやっておこうよ。」と言いました。別の学生は、「私がタイムキーパーをやります。」「僕が司会をやります。」それぞれやる気が出てきました。そして討論の中で難しい言葉が出てくると、その中の年長者がわかりやすく説明をしていました。これだけでも集団討論を試みた意義はありました。
自分をどのようにアピールするかは、練習の中で見つけていくことができるからです。

 他に、最近取り入れられている「グループワーク」という課題には、とても面白いユニークなものもあります。ネットで検索すると、例えば、みんながよく知っている日本昔話「桃太郎」に出てくる「犬」「猿」「キジ」の動物について、なぜこの3動物が選ばれたのか、どの動物が一番勝利に貢献したのか、話し合って一つの答えを導き出すという課題です。
 また、「鉛筆1本を3万円で売る方法」というのもありました。これは二つの解釈がありますね。一つは鉛筆自体に価値を付けること。例えば、純金製にする、とか細工を施すなど。もう一つの方法は、付加価値を付けること。歴史上の偉大な人物が愛用していた、など。
 今年の公務員試験でも、面接試験で意外な質問がありました。「自分を動物に例えるなら」という質問です。もちろん理由も尋ねられます。
 
 どの企業や職場でも、優秀な人材を求めています。特に現在は、型にはまった優等生よりも、柔軟で発想力のある元気な人物を採用して、その職場を活性化させようとしています。その役割を若者に期待しているのでしょう。
 そんな採用試験をクリアして内定を勝ち取っていくのです。情熱と熱意、体力と根性が必要ですね。

 かの精神分析の権威者フロイトは、大人の条件を「愛することと働くこと」と述べています。親からの精神的、経済的自立を前提として、職業選択と配偶者選択をして青年から大人になっていくというのです。
 この大きな選択をするためには、まず、「自分を知る」ということが大切です。自分はこのような人間だから、このような仕事をして、このような人と結婚し、生きていくのだと自分で取捨選択をして行きます。大人への道のりは想像以上に大変です。
 
 今、長崎校の冠婚葬祭の仕事や佐世保校の公務員や企業に就職していく学生たちは、自らが職場を選び受験をし、厳しい試験を突破し、選んでもらって内定をいただいたことに、自信をもってほしいと思います。そして、これから大人の一員として、自分を見つめながら、さらに研鑽を積んでいってほしいと思います。
 明日は、1日早く佐世保市の成人式です。週明けの授業にはちょっと凛々しくなった学生たちに会えるかもしれません。

 写真は、石楠花(しゃくなげ)です。やわらかそうな透き通った花びらが心をやわらかくしてくれます。春が待ち遠しくなりました。

Photo by mizutani


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