安藤先生の月刊ブログ 「きらめき」

何気ない毎日に"きらめき"を感じていますか?

2通の手紙

2007年06月01日 | 月刊ブログ
 初夏の風が肌に心地よく吹いてきます。梅雨に入る前のいっときのさわやかさなのでしょうか。
 最近、私のところに2通の手紙が届きました。
 1通は、離れて暮らす娘から。もう1通はお世話になったかたへの贈り物のお礼状。
 娘からの手紙は、母の日と父の日と兼ねて、私たち夫婦へのプレゼントに同封してあったものでした。小さな観葉植物と手作りの色紙。娘と父親、娘と母親、そして私たち夫婦二人並んだ写真が貼ってあり、メッセージが添えられていました。春休みに帰ってきたときに私たちをしきりに撮って帰っていたのは、そういう計画があったのかなと、その色紙を見て思いました。レポート用紙にぎっしりと書かれた娘からの手紙は、「これまで困らせてばかりでごめんなさい。これから学校を卒業したら親孝行するからね。」と綴ってありました。
 夫はその手紙を読み終えると、めがねをはずして目を抑えていました。その光景を私と末の娘は、そばで見て大笑いしながら、私も涙をぬぐいました。
 それから何日もしないうちに、2通目が届きました。ふたりの娘が高校の部活動でお世話になっている先生のご両親へ、いつも応援に来てくれて差し入れをいただいているお礼に、部全員で少しずつお金を出し合ってエプロンとハンカチをプレゼントしたとのこと。「保護者の皆さんによろしくお伝えください。大事に使わせていただきます。うれしくてうれしくて・・・」と書いてありました。一人で読むのはもったいなくて、この手紙を、部活の保護者会で紹介しました。部活内は部員だけではなく、先生、保護者がこの1通の手紙でより強く結束できたのは言うまでもありません。
 この2通の手紙は、書いた人の思いや心の温かさをも届けてくれました。毎日ただ時間だけを消化していく単調な生活に、幸せのエッセンスを注いでくれたような気がします。
 私も、最近は電話やメールが簡単で手っ取り早いからという理由で、あんまり手紙を書く機会もなくなっていました。
 でも、紙の中に残る文字の暖かさほど、いつまでも心に残るものはないことを、また改めて感じています。
 私も誰かに久しぶりに手紙を書いてみたくなりました。ちょっとかしこまって、ちゃんとした便箋にきちんとした文字で、だれかに今の思いを伝えるのもいいと思います。
 気持ちを文章に書くことで、からまっている心の整理ができるかもしれません。
 梅雨の間、雨降りの日には、お家にこもって誰かに手紙を書いてみるのもいいのではないでしょうか。もらった人は、自分だけに宛てた手紙をもらってとてもうれしい気持ちになりますよ、きっと。
高総体が終わると3年生は、いよいよ進路決定の時期になりますね。IBAのオープンキャンパスにも来てくださいね。そして、IBAを体験して、迷っている自分の進路を確かなものにしてください。

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