世界一周の記録

2006年8月から2008年9月まで2年1ヶ月の世界一周放浪の旅をしていました。その旅の記録です。

チベット旅行 その1(日本~北京)

2019年03月04日 17時34分10秒 | チベット
※2011年の震災前にチベット旅行に行ったので、その時の記事です。まずは、初日、北京までの移動について。

元々、世界一周していた時にチベットを旅の最後のハイライトにしよう!と思っていたのですが、その時にチベット独立運動の過激化と中国政府の締め付け強化がちょうど実施されていて、外国からの旅行者が軽々しく入れない、という状況になってしまって泣く泣く諦めていたのです。就職後、従事していたPJが節目を迎えたタイミングで、2週間程度の休みが取れることになり、チベット旅行に行くことにしました。
旅の目的、というか見所は、チベット仏教の最大の聖地であるカイラス山に行って、コルラをすること(コルラとは、聖なるものの周りをぐるっと一周するチベット仏教の宗教的な行為)、ポタラ宮やジョカン寺といったラサの名所をめぐること、です。

■2011年2月2日(水)

前日、1年以上お世話になったPJの最後の徳島出張で、最後のタスクを終わらせました。そのPJは成功し、深夜までお客さん含めて打ち上げの飲み会。
そのため、この日、二日酔いと睡眠不足で朦朧としたまま東京に戻ってきて、その足で自社に出社し、午前中で残っていた庶務を片づけようとしたけど、全く能率が上がらずに時間切れとなって、すっきりしないまま、フラフラと家に帰り、ぼんやりとパッキングをして、14時過ぎに家を出て成田空港に向かいました。自分の人生で、この日ほど、頭がボンヤリしたのは、タンザニアでの睡眠薬強盗以来かもしれません・・・。
出発後も頭が朦朧としていたために山手線を逆方向に乗るなどして、焦りながらもなんとか空港には間に合い、無事北京へ向かう飛行機に乗れました。本当に無事飛行機に乗れてよかった・・・。
ガラガラの機内でリラックスして乗っていました。すると、北京に到着する直前に、機内アナウンスで春節の花火が窓から見えると言われたので、窓から町を見下ろすと、町のいたるところから花火が上がっていました。そうです、この日は春節だったのです。目前に広がる大都会・北京の目に入る全ての範囲が花火でキラキラと輝いていました。飛行機の飛んでいるすぐ近くから、ずっと遠くの方まで。これは、これまでに見たどんな夜景よりも遙かに凄い光景でした。でも残念ながら飛行機はすぐに着陸してしまったのでその凄い光景を見ることができたのはほんの2~3分くらいでした。また、当時は着陸の間際は電子機器が使えなかったので、写真も撮れていません。今思うとあの光景は夢のようです。
北京では一泊して、翌日の飛行機でラサに移動します。この日、泊まった北京のホテルは、周りに何もない郊外でしたが、花火や爆竹はそこらじゅうで鳴っていました。この日、中国という国の凄まじい勢いや底知れなさを感じながら、深い眠りにつきました。

「動画・ホテルから見た春節の花火」


ホテルの入り口・駐車場で爆竹を鳴らす従業員たち


ホテルの窓を見上げると、花火が降ってきていた


<次回へ続く>



ブログ再開

2019年02月28日 15時18分10秒 | その他連絡
ご無沙汰しております。
久しぶりにブログを再開しようと思っています。
私は2006年から2008年まで2年ほど世界一周の旅をしており、当時、リアルタイムで当ブログに旅行記事を書いていました。
2008年に帰国して10年ほど経って、ふと、当時のことを振り返るために、このブログを久しぶりに見てみました。
すると、当時、ブログに書ききれなかったことが結構残っていることに気づきました。
また、不幸な事件があり、旅の前半に別のブログプラットフォームで買いいていた記事が全て消えてしまったので、もう一度、その旅行記を書いておきたい(記憶が無くなる前に)という想いも湧いてきました。
今や当時の読者の皆様はもう残っていないかもしれませんが、自己満足として、続けていきたいと考えています。
よろしくお願いします。

【今後の予定】
■世界一周
・ヨーロッパ前半戦(オランダ~チェコ)
・キリマンジャロ登山
・サファリツアー
・トーフダイビング
・南アフリカの旅
・ブラジル警察拘束事件
■帰国後の旅
・チベットの旅
・登山
※更新順序は、バラバラになる予定です。

2008年インドのバラナシ。ガンジス川にて。


2008年パキスタンのペシャワールで悪い人たちとの会合にて。


2008年パキスタンのチトワールで即席サッカー友達と。


2008年パキスタンのカラーシュ谷にて。

チベット旅行から帰国して早くも2ヶ月経ちました。

2011年04月18日 23時24分02秒 | 帰国後

ご無沙汰しております。
チベット旅行から帰ってきて、ブログに何も書かないまま2ヶ月が経ってしまいました。帰国した翌日から、想像以上に仕事が忙しくなってしまい、さらに震災があって、僕自身に被害は無かったとはいえ、ブログを書くような精神的余裕が無くなってしまったからです。

今はまだ仕事は忙しいので、旅行の話を書く余裕はまだ無いです。とはいえあまりにブログを放置しすぎるのもどうかと思うので、無事に旅行から帰ってきているという報告も含めて、今回は写真だけをアップしようと思います。

詳しい旅の話はいつか必ず書きたいと思うので、気長に待ってください。


チベットといえば、まずはこのポタラ宮



無数にある聖湖の中でも最上級のマナサロワール湖



エベレスト(チベット語でチョモランマ)



動画:ラサ市内の雰囲気



それでは、みなさん、ごきげんよう。


チベット旅行へ

2011年01月30日 23時27分45秒 | チベット

2月に会社を2週間ほど休めることになったので、久しぶりに海外一人旅をすることにしました。行き先はチベットです。冬なので寒さが心配だし、最近不安定な日中関係などの不安要素もありますが、今一番行きたい場所となると、断然チベットだったので、そこに決めました。他の候補は、イエメンとエチオピアでしたが、イエメンは、歳を取っても行けそうだし、エチオピアは、ブラックアフリカにまた行くほど僕の心の準備がまだ整っていないので、やめました(旅行中の苦い記憶が色々蘇って、ブラックアフリカのトラウマは今だに大きいです)。

チベットに行きたい理由は、世界一周旅行中に「最後にして最大のハイライト」と位置づけていた「チベット・カイラス巡礼」が、2008年のチベット動乱によって断念せざるを得なくなり、今だにその事を心の何処かで引きずっているからです。ブログの各大陸ごとのまとめページに”行きたかったけど行かなかった場所”シリーズを毎回書いていましたが、その中でチベットのカイラスは、なぜかダントツで心残りとなっていました。
また、世界一周旅行中に、チベットの端っこの方にちょろっとだけ行ったことはあるのですが、その時に触れたチベット文化に大きな衝撃を受けたというのもあります。あれはエチオピア以来の凄まじい衝撃でした。言葉で説明するのは難しいのですが、とにかくチベットには、他のどの地域にも無い、何か独特な空気感を感じるんですよね。

ところで、カイラスとは何かというと、ただでさえ僻地にあるチベットの、さらに西の僻地にある山です。チベット仏教の聖地であり、さらにヒンドゥー教の聖地にもなっています。バックパッカー的には、その魅力は多岐にわたります。写真で見る神々しい姿、周囲の景色の美しさ、そもそも行くことの困難さ(公共交通機関が無い(当時?))、チベット仏教という神秘的なイメージや秘境的なイメージ、登頂した人がいないという事実、敬虔な仏教徒がチベット全土から五体投地礼(地面にはいつくばる祈りの作法)をしながら過酷な荒野をはるばる巡礼にやって来るという聖地っぷり、それらの全てが僕にとって、旅のハイライトととして完璧なイメージを植えつけていました。でも、時期が悪くて、結果、世界一周旅行では行くことはできませんでした。

ということで、チベット、そして、カイラスに2月2日から2週間で行ってきます。カイラス巡礼がメインです。高額なツアー料金を払って全て現地のツアー会社にお願いします。不本意ですが、2週間で行って帰ってくるには、どうもそうするしか方法が無そうなので。

旅行の結果は、またブログにて書きたいと思います。



2008年にチベットに行ったときの写真です。スイカをおかずにしてパンを食べた後(不味かった)、壊れたバイクを携帯で話をしながら修理しているチベット僧の皆様。全く言葉は通じなかったけど、とんでもなく親切な人達でした。





ところで、昨年の正月に抱負としてあげた
・太ってしまった体を引き締める
・ゴルフで100を切る
・できるだけたくさん本を読む
ですが、なんと!全て達成できました。そう思うと、去年は素晴らしい一年でした。
去年の成果にあやかって、今年も抱負を書こうかと思いましたが、思いついたのは、あまりブログに書くような内容ではなかったため、書くのはやめておきます。でも、去年以上に色々と頑張りたいとは思っています。あと、去年の3つの抱負は今年も継続ということで。

では、みなさん、今年もよろしくお願いします。


アルケミスト

2010年11月27日 01時03分08秒 | 帰国後



世界一周旅行に出発する時、日本から7~8冊くらいの本を持って行きました。
その多くが英語の勉強のために日本の本屋で買った英語の本でした。
しかし旅の最初の町アムステルダムの宿に、その本たちを、いきなり置き忘れてしまいました。
彼らは、ほとんど全く読まれることなく、どこかに去って行ってしまいました。
2番目の町デンハーグで宿にチェックインして、荷物を開けて、この事実に気付いた時は本当にびっくりしました。旅のスタートで露見した余りの自分の情けなさに恐れおののき震えあがりました。(結果的には、荷物が1.5kgくらい軽くなったので、その後の旅は楽になったのですが。)

この時、1冊だけ紛失せずに残ったのがパウロ・コエーリョのアルケミストという小説でした。
パウロ・コエーリョというのは、旅人の間では聖人のように扱われている作家で、アルケミストは、彼の代表作であり、(特に旅人の間で)かなり有名な小説です。
しかし、旅行前の僕は、その存在を全く知りませんでした。
出発前に本屋にて、英語の勉強のための英語で書かれた小説を探している時に、たまたま手にして買った本でした。
あらすじも内容も全く知らず、”本屋のおすすめ!”みたいなコーナーに置いてあったので特に深く考えずに買いました。

ところが、この本の内容はびっくりするくらい海外長期一人旅に適した本でした。
英語の小説なので読むのに凄く時間がかかりましたが、1ページ読み進めるたびに、何かを深く考えさせられる内容でした。

ヨーロッパで読み始めたのですが、結局読み終わったのは数ヵ月後の、アフリカ中盤戦ルワンダの首都キガリでした。ホテルの中庭で朝食を食べた後に紅茶を飲みながら読んでいたのですが、読み終わった後、しばらくは感動でその場から動けませんでした。

そして読み終わった3日後くらいにタンザニアで睡眠薬強盗に遭いました。その時は、悔しさで頭がいっぱいで気が狂いそうだったのですが、あれから3年半経って、今になって思えば、”それまで順調に進んでいた旅が睡眠薬強盗で何の前触れもなく、いきなり頓挫する。でも、そのことで色んなことが学べ、その後の旅がさらに良いものになった”という事実は、小説に書かれていることと、どこか合致します。なんとなく、ですけど。

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ところで、今は、あの時アムステルダムの宿に置き忘れた本の一つ、Holes(by Louis Sachar)を
改めて買いなおして読んでいます。なかなか面白いです。

まあ、今回のブログは、特に何が言いたいというわけではないのですが、久しぶりにブログを書いてみようと思って、ふと思いついたことをだらだらと書いてみました。

では、みなさん、ごきげんよう。



(写真は、始まりの町アムステルダムとルワンダのキガリ(提供GOLCO31様))