※食事中の方はご注意ください。
※2006/12/16 汚いトイレ画像追加
マラケシュでお腹を壊しました。昨日は10回以上もトイレに行きました。そんなに激しくやられている訳ではないですが、何かを食べる毎にその2時間後には必ず腹痛が襲ってきます。そして、その後何度かトイレに駆け込むことになります。なのでこの3日間くらいはずっと宿にこもっています。パソコンで懐かしいスーファミゲーム・クロノトリガーをして遊んでいます。(面白すぎる)なのでお腹も痛いし、その上、目も疲れて痛くなってきました。
それにしても、下痢の時ってアラブ式(インド式)トイレってお尻に優しくて良いですね。紙で拭くと痛くなりますもんね。
アラブ式トイレ(モロッコで初日に泊まったホテルにて。ここまで綺麗なとこは珍しい)
実は、アラブ式トイレはこのモロッコが初体験だったのです。(過去エジプトに行った時はどこも水噴射ホースみたいなのがついていて日本のウォシュレットと変わらなかった。)今回の旅でも東ヨーロッパでは、たまにこのアラブ式を見かけましたが、そこでは大をする機会には恵まれませんでした。しかし、ここモロッコでのトイレの選択肢は、このアラブ式か、洋式だが紙が備え付けられていない(しかも紙を流せない、便器も汚い)、の2タイプが主流なので、前者を選ばざるを得ないのです。
しかし、このトイレで大をした後の正しいお尻の拭き方って、どんな感じなのでしょうねえ。旅仲間に見せてもらった地球の歩き方モロッコ編では、「水桶を使って左手で処理する」という簡単な記述しかありません。僕の持ってるロンリープラネットヨーロッパ編(なぜかモロッコが載っている)には一切トイレの記述はありません。昔ネットで見たある人のインド旅行記のやり方を参考にしてトライしてみました。それによると、右手で水桶を持ち、それを動かして尻に水をかけながら、タイミングよく左手で拭き取るというものです。しかし、実際にやってみると水桶を動かしてお尻に水をかけるという動作が僕にはどうもできません。水がお尻の下を素通りしたり、全然関係の無いところにかけてしまったり・・・。仕方なく僕なりに別の方法でトライしてみることに。それは、水桶の水を少量左手のひらに貯めて、それをお尻に向かってべちゃっとかけながら同時にそのままの勢いで左手で拭き取るというものです。いくら水をかけながらとはいえ、物の感触は確実に左手に伝わ・・・ああっ、もうこれ以上は書けません。
過去インドやアラブ地域を旅された皆様は、いったいどうやってお尻を拭いていますか?後、濡れたお尻はどうしてますか?僕は濡れたままパンツを履いています。それでいいのですか?その辺りについて是非教えてください。
※あるネットカフェでそこに一つしかないトイレでは、肝心の穴に2Lペットボトルが刺さっていました。いったいどうすればいいのでしょうか?画像をアップしようかどうか迷いましたが、もの凄く汚い写真だったのでやめました。
※しかし、あるマニアックな方から画像が見たいというリクエストがあったので、やっぱりアップします。(2006/12/16)
ふう。さて。下痢の原因は色々考えられますが、このモロッコらしからぬ雨と寒さが最大の原因と思われます。後は、ヨーロッパからの劇的な環境変化による疲れ、衛生環境の悪化、食事の変化、などが追い討ちをかけたのだと思います。モロッコ人曰く、昔は冬もこんなに寒くなかったらしいです。雨も降らなかったらしいし。なので、モロッコの宿には雨や寒さをしのぐ設備が貧弱なのです。どちらかというと夏の暑さ(50度を超える)をしのぐための工夫が凝らされている感じ。当然暖房が無いし、すきま風はばっちり入るし、雨漏りも当然のようにあります。一泊800円程度で泊まっているので文句も言えませんが。
特に朝方の冷え込みはかなりのものなので、寝る時は朝に備えて、外出時と変わらぬ厚着と寝袋と毛布3枚重ねでしのいでいます。油断して寝袋を出さなかった日は何度も寒さで目が覚めました。しかも、朝食つきのホテルの場合、その朝食を中庭で食べさせられるのです。(モロッコの宿は大体中庭がついている)寒い。寒いです。
しかし、もし雨や寒さがなかったらモロッコは大変良い国だと思います。ここに来る前にモロッコについては良い噂も悪い噂も色々聞いてきましたが、どちらも全て本当でした。そしてその悪い面を受け入れると、とても楽しいです。
その悪い部分とは、旅行者から金をふんだくろうとする輩と、町や宿の汚さ、の2点かなあと思います。治安はそんなに悪くなさそうですし、僕は男なのでセクハラ系の嫌がらせは受けていないです。過去エジプトやペルーを旅したことがあり免疫ができていたのか、思っていたよりは全然快適に過ごせています。町の埃や排気ガスや小便の臭さには疲れますが。
タンジェ⇒フェズ⇒マラケシュと移動してきましたが、どの町も個性があり観光が楽しいです。物価も半分くらいになったし。タンジェは、スペインと地中海を挟んで20kmくらいしか離れていない港町ですが、そのメディナ(モロッコでの旧市街のこと)は、今まで旅してきたヨーロッパからがらっと雰囲気が変わりました。迷路のような埃っぽい細い路地、小さい商店、露店、独特な町の匂い(香辛料の匂い?)、アラブ人ばかりの雑踏、押し売りガイド(初日にいきなりつきまとってきた)、ハシシの売人(「葉っぱ好き?」と声かけてくる)などなど。仕事もせずにぶらぶらハシシを吸ってすごしてそうなモロッコ人が街中にいっぱいいて、かなり妖しい雰囲気です。
タンジェのひたすら広いビーチ
次の町フェズは、世界最大旧のメディナがある観光地です。
メディナにはスークと言われる商店街があり、細い路地に人が溢れ、そこをロバが荷物を背負って人波をかきわけて歩いていたり、バイクが人にぶつかりながら走っているのには、びっくりしました。メディナがとにかく広くて、そこにいるモロッコ人も親切で面白くて(商人はもちろん基本ぼってくるが)、町をぶらぶら歩いているだけで最高に楽しかったです。フェズ大好きです。
猫の多いフェズのネットカフェでは受付の椅子をネコが占領。
マラケシュのメディナはフナ広場での毎日のお祭り騒ぎが特徴的です。ただ、雨と寒さのせいでそんなには盛り上がってなかったかも。昼は、蛇使い、猿回し、賭博屋など、が広場に陣取り、夕方からは大量の屋台が店を出します。(蛇使いは、本気で怖かったので、とても近寄れなかったです)音楽を演奏する人たちもたくさんいて、まさにお祭りのような雰囲気です。
ここで、モロッコ人男性ハッサンと日本人女性Sさんの二人組みと知り合いました。ハッサンは日本に数年住んでいたらしく日本語がペラペラです。28歳ですがかなり人生経験豊富な感じです。Sさんは、日本社会が嫌いでイギリスに移住して、でもイギリスも物価高などで嫌になり、モロッコで暮らすためにやってきて今1ヶ月という人です。昔モロッコに旅したときにモロッコ人の彼氏ができて、その彼にお金やipodを盗られたりしても、やっぱりモロッコが好きで戻ってきてしまったそうです。二人とも、今は職が無くマラケシュでぷらぷらして暮らしているらしいです。でも、全然困っている感じはせず、僕に対してもとても親切だったし、モロッコが本当に好きなんだなという感じです。モロッコでは昼間から仕事もせずにぶらぶらしている人が多くて、みんな無職でまずしいらしいのですが、明るく感情豊かに、楽しく暮らているみたいです。特にSさんいとっては、感情を剥き出しにして生きているところが、とてもうらやましいみたいです。僕は、日本のことも、日本社会のことも好きなので、Sさんのようにモロッコに住みたいとは思いません。でも、確かに、モロッコ人のことは、たまにうらやましく思います。
次の目的地を迷っています。もう少しモロッコで観光するか、チュニジアに行くか、エジプトまで飛んでしまうか。チュニジア行きが第一希望なのですが、飛行機代が思ったよりも高くて・・・