世界一周の記録

2006年8月から2008年9月まで2年1ヶ月の世界一周放浪の旅をしていました。その旅の記録です。

中国雲南省の旅・その1(河口・大理)

2008年08月20日 21時12分06秒 | アジア

前回のブログでベトナムでは蚊に刺されなかったと書きましたが、中国に出国する直前の国境の町ラオカイで、なんと蜂に刺されました。ミツバチのような小さ目の蜂に。20年以上ぶりに蜂に刺されましたが、昔の記憶以上に相当痛かったです。その後、刺された右膝は腫れ上がり痛痒い状態が一週間くらい続きました。

そんなこんなで、痛痒い右膝をぼりぼりと掻きながら国境を越えて中国に戻ってきました。この旅で3度目の中国入国です。パキスタンからの入国時とは違って、大勢の中国人観光客や仕事のベトナム人でごった返す国境なので、係官も忙しそうで荷物検査も適当でした。国境の中国側は河口(フーコー)という小さな町です。ベトナムとの国境なので、”ベトナム市場”というものがありました。そこを覗いてみると入り口を入ってすぐにいきなり”成人用品”の店が正面にどどーんとあり、その奥には同じような店構えの小さな店がいくつも並んでいて、そのほとんどの店が「香水・サンダル・武器」の3種類の品物を取り扱っているのです。香水とサンダルと武器・・・。なんという不思議な取り合わせなのでしょうか。しかも、その成人用品やサンダルや香水や武器とベトナムとの関連性が良く判りません。一応、市場の中の食堂ではベトナム料理を扱っていましたが・・・。

河口のベトナム市場。

武器(左)と香水(右奥)とサンダル(右)。武器には、飾り用の刀や斧から実戦用と思われるナイフや棘つきナックル、警棒、さらには忍者用の手裏剣まで取り扱っていました。

河口では、ベトナム料理の孵化する直前の卵を食べました。

うーーーーん、グロい。
初めはただのゆで卵だと思って注文したのですが、卵を割ると出てきたのが黄身と白身ではなく、ぬめっとした奇妙な物体で、それを屋台のおばちゃんがハサミでジョキジョキと切り、すっぱいスープと香草を加えて、上の写真のような状態にします。味はさっぱりとしていて美味しかったです。

※※※※※※※※※※8月21日追記※※※※※※※※※※
そういえば、河口についた日(8月6日)が旅に出発した日からちょうど2年目にあたります。出発当初は2年以内に帰国予定だったのですが、ちょっと無理でした・・・。ちなみに、もう一つ。河口がこの旅での訪問都市のちょうど200都市目でした。ちょうど2年目の日に200都市目。なんだか切りの良い一日です。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

中国では雲南省を中心に見て周る予定なので、すぐに雲南省の旅の基点・昆明に移動しました。ちなみに雲南省というところは、中国の他の地域とは違って色々な少数民族が暮らしている所で、独特の古い町並みが残っていて、人も良く、外国人旅行者に人気の地域らしいのです。しかも、その少数民族の名前は、ペー族、ナシ族、リス族、モソ族、イ族、ミャオ族、etcとかなり興味深い名前ばかりで、それだけでなんだかそそられます。ということで、雲南省に行くことにしたのです。

昆明への道中は、ずっと山道というか崖沿いの道をうねうねと通るのですが、ところどころ土砂崩れの跡がありました。道路上に崖から落ちてきた土砂が広がっているのです。毎回バスはそれを避けて通ります。雨季だから、まあ、そういうこともあるのだろうなと思って席の横の窓から外を見ていると、バスの真横の崖から大きさ50cmくらいの石がまさにバスに向かって落ちてきていました。僕のまさに目の前でした。幸いその石はバスに当たらなかったのですが、正直かなりびっくりしました。パキスタンのフンザなどでも前方20mくらいのところでの落石現場は見たことがありますが(その時もかなり怖かったですが)、自分の乗っているバスにダイレクトでぶつかりそうな落石を見たのは初めてです。さすが、中国。東南アジアのようなゆるい旅はもうさせないぞ、という警告なのでしょうか。

実際、東南アジアから中国に戻ってくると、いろいろな面で中国はやっぱりスパイスが効いているなと感じることが多いです。まず、英語が全然通じない。そして、屋内や車内でも関係なく床に痰を吐く。最後に、地獄トイレ。(地獄トイレとは、床に穴が数個開いているだけの水洗設備が無く、過去の使用履歴がはっきりと目視でき、鼻が腐るんじゃないかと思うほどの悪臭を放つトイレのことです。バスの休憩所などで遭遇率高いです。食事後に行くと吐き気との壮絶な戦いが必ず起きます。)まあ、英語に関しては、英語が通じない国は今まで幾つも行ってきたのでそれほど苦痛でもないのですが、痰と地獄トイレに関しては、出くわすたびに毎回多大な精神的ダメージを被ります。本当に疲れます。もう、イヤ。

でも、そんな中国に住む中国人たちは親切で、なんというか心があったかいというか広いというかそんな人達が多く、行く先々で嬉しい出来事もたくさん起きるので、そのギャップがなんとも刺激的に感じるのです。なんだかんだ言って中国大好きです。


さて、雲南省の旅はまず大理(ダーリー)からです。ここは、白族(ペー族またはバイ族と読む)の自治州らしく、古いまま残る昔からの町並みに白族が暮らしていました。

大理の町



ペー族の観光用住居にてペー族のガイドと。

北京滞在時、ユースホステルで働いている漢人の女の子が「雲南省は少数民族がたくさんいるから、とても可愛い女の子がおおいわよ♪よかったわね☆」と言っていましたが、確かに雲南省の女の子は北京よりも可愛いような気がします。このガイドの子も可愛かったけど、対応がとてもビジネスライクで逆にちょっと寂しい思いをしました。

ペー族のダンスショーも見ました。

カラフルな衣装。そして明るくてリズミカルな曲でした。しかも美男美女です。写真は、ペー族の結婚式を表現したような感じのダンスです。


大理の田園風景


小さな旧市街を一歩出れば延々と田園風景が広がっていました。大理では自転車をレンタルしてこの風景の中を3時間も走りました。疲れ果てました。


大麻の売人のおばちゃん(青色の長靴)

「ニホンジン?ハッパ?」
大理では何とおばちゃんが大麻を売っていました。普通は男性なのに。めずらしい。


大理で泊まったユースホステルでは、日本語がペラペラで現在はアメリカ留学中の台湾人の女の子とオリンピックの開会式をテレビで見ながら日本語で話をしました。香港の中国返還や台湾の中国併合に関して、当事者の心理を聞けて興味深かったです。香港にも返還賛成派と反対派がいたように、台湾にも併合に肯定的な人もいれば否定的な人もいるのだとか。うーん、どうなるんでしょう。


次回ブログは雲南省のハイライト・麗江についてです。


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4 コメント

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Unknown (hide)
2008-08-20 23:53:31
トイレの凄まじさはしんさんのブログで初めて知りました。。。全然笑えないですね(笑)
でもいつか中国にも行くと思うのでその時自分の目と鼻で確認してみます!
残りの旅も蜂や南京虫にはお気をつけください(^_^)v

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なつかしいねえ…遠い目 (エリー)
2008-08-21 13:08:03
ベトナムの孵化する前の卵。私も好き。
大昔のバラエティでよく罰ゲームで食べさせられてたけど
罰どころか喜んで食べるけどね。
トイレかあ。ラオス中国国境から大理までの寝台バスで
お腹壊してバス止めて野○○したことが懐かしいなあ…
完ぺきにあの時期は女を棄ててたよ。うふ
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高速移動! (ミラクル)
2008-08-21 14:36:29
高速移動が続いてるね。
15日ビザなしかな。

オレは西アフリカで蜂(の様な生き物)に刺された☆
あの時は『終わったな』と思った☆

9月まで粘ってくれ!!
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成都より (しんいち)
2008-08-21 23:33:11
hideくん

世界一周するなら中国は絶対に外せないよね。
きっと中国のトイレは想像の少し上を行くと思うから気をつけて!
この先南京虫(笑)はきっともう出ないよ!


エリーちゃん

そんなバラエティ番組あったんやー。知らなかった。
確かに罰でも何でもないよね、おいしいもの。

またまた中国トイレについて書いてしまいました。書かずにはおれんません。
それにしてもこんなところで野○○についてカミングアウトするとは、いまだに女棄ててる状態継続中ですか!?


ミラクルくん

君もびっくりの高速ぶりやろ。15日やとさすがに無理なので、麗江で一ヶ月延長したよ。
西アフリカで虫に刺されたんや。それはさすがにびびるやろうな・・・。こえぇ。
9月かあ、粘りたいのは山々だけど、多分入れ違いになりそうやね!ミラクルくんこそ、早く来て!
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