いきなりこんなタイトルで、お食事中の方すいません。
クスコ最終日にお腹を壊し、その後のクスコ、リマ、カラカス、バリーナスという長い移動中ずっと腹痛と下痢に苦しむというかなりきつい事態に陥ってしまいましたので、せっかくなのでその下痢地獄について今回は書きたいと思います。なにせ、本当に辛かったので。
クスコを出発する日、朝起きたときはもう完全にお腹が壊れていました。しかし、この時はいつも通りの腹痛だと思い、腹の中の物が全部出切ってしまうかお腹を暖かくしておけばすぐに治ると油断していました。しかし、クスコの空港に着いて飛行機待ちをしているうちにだんだんとお腹が重たく気持ち悪くなってきました。(しかも飛行機は2時間半遅れ)この日は、この時点でトイレには既に5回くらい行っています。数日前に買ったヨーグルトの残りをもったないからと飲んだからでしょうか?
リマ行き飛行機の車窓から
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アンデスの山々がとても美しかったです。
リマに着いてから、体調はさらに悪化しました。ついに熱が出たっぽいです。ベネズエラのカラカス行きの飛行機まで待ち時間が10時間以上あるので、元気ならリマ市内に出るところなのですが、この体調ではそんなことは不可能です。トイレが視界に無いと不安で仕方がないのです。なので、空港からは一歩も出ずにトイレに近いベンチに座って本を読みながらひたすら腹痛に耐えるのみです。平均すると約1時間に1回はトイレに行ったと思いますが(合計10回以上)、毎回トイレを終わるたびにすぐにまた便意がやってくるのです。便座から立ってズボンをはいた直後に。急激に。猛烈に。しかし、トイレに行く度に尻に大きなダメージが蓄積されていっているために、そんなに短い間隔では再度用を足すわけには行きません。なので、1時間くらい本を読みながら必死に意識を便意からそらしつつ次の臨界点までひたすら耐え続けるのです。腹も痛いし、尻も痛いし、発熱でふらふらするし、空港内なのでリラックスして休憩できる場所もないし、とてもつらい。空港の薬局で買った下痢止めも全く効き目なし。しかし、この時も、お腹の中のものが全部出ればきっと治ると信じていました。しかし、それは甘かったのです。
深夜3時発の飛行機は、たった4時間のフライトでカラカスに着いてしまいました。もっと休ませてくれよ!と心の中で叫びながらも、入国審査、荷物受取を済ませました。下痢は一向に収まる気配は無いし、発熱のためバックパックを背負って歩くのがつらいです。(しかもカラカス空港のトイレは汚い。)そこへ、タクシーの客引きがやってきたのですが、彼がとても親切で、休憩できるベンチに連れて行ってくれたり、空港の医療関係の人を呼んで薬を処方くれたり、ペットボトルの水を買ってきてくれたり(しかもお金を受け取らない)、いろんな世話を焼いてくれました。しつこく「タクシー乗れ」ということもなく「元気になったら俺のタクシーにのってくれ」とだけ言い残して去っていきました。ベネズエラ人、やるなあ。かっこいい。政府、軍隊、警察が腐っており、首都カラカスは南米最悪の治安を誇るという、旅行者にとっては悪の国ベネズエラですが、第一印象は結構いいかもです。(その後、細かい腹立つことが積み重なり今は印象良くないです)
この日は一日中、空港内ハンバーガー屋のベンチで寝転がって過ごしました。夜8時ごろ、熱が下がってきて動く気力が出てきたので、そろそろホテルへでも移動しようかなと思って外へ出ると、市内へ出るバスがもう終わってるとのこと。まだ8時なのに!しかもタクシーは市内まで5000円なんていう南米ではありえない値段をふっかけてきます。南米では5000円も出せばラパスからリマまで行けるんだよ!この馬鹿!ということで再度ハンバーガー屋のベンチに戻ってふて寝です。深夜12時ごろになり、さすがにしんどいので空港近場のホテルを訪ねてみることに。するとタクシーで2000円の距離にホテルがあるのだそう。背に腹は代えられぬと奮発して2000円払いホテルに行ってみると、なんとフル。他に近場の3件当たってみたけど全てフル。泣く泣く空港に逆戻り。ハンバーガー屋のベンチに逆戻り。タクシー代2000円も払ってこれかよ・・・。体調悪いのに2泊連続で空港泊とは、何の苦行なんですか、これは。一切行苦。
その晩は意外と熟睡でき、翌朝気分が良くなってきたので調子に乗って朝食にサブウェイのサンドイッチを食べました。しかし、これが大失敗。再び下痢地獄の再開です。そうはいっても、いつまでも空港で寝てるわけにもいかず、サッカーの試合を見るために力を振り絞ってバリーナスというロンプラに載っていない町に飛行機で移動しました。航空チケットはなんと100$もしましたが、お目当てのアルゼンチンの試合を見るためなら仕方の無い出費です。空港に着いてすぐにタクシー運転手に翌日のサッカーの観戦チケットを入手してもらったのですが、このチケットを見て腰が抜けそうになりました。「アルゼンチン対コロンビア」を見るはずが「パラグアイ対アメリカ」になっているのです。僕の勘違いで、アルゼンチンの試合はここからバスで6時間の別の町(マラカイボ)で開催されるということなのです。一瞬意識を失いそうになったけど、「たとえアルゼンチンは見れなくても、コパ・アメリカの試合には違いない」と自分を納得させてホテルで休憩することに。しかし、このホテルにはホットシャワーがないのです。体調が万全なら暖かいバリーナスなら水シャワーを我慢して浴びれるのですが、下痢地獄真っ最中ではそれは自殺行為なので、この日もシャワーを浴びずに寝ることに。ああ、早くホットシャーを浴びたい。その上、変な虫に足を刺されたみたいで、赤く腫れ上がり、痒いを通り越して痛いです。辛い。ああ、楽になりたい。。。旅行になど出ずに日本にいたらこんな目に遭わずに済んだのかなあ。。。
田舎町バリーナスの街並。ちょっとお祭りの雰囲気。
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翌日直ぐにホットシャワーの出るホテルにチェンジしてさっぱりしました。体調も幾分よくなってきた気がします。この日はサッカーの試合があるにも関わらず店はほとんど閉店です。どうやらお祭りがあるのか祝日っぽいのです。食べ物を売っているのは屋台のアイスクリームかパン屋のみ。あまりの空腹(4日間まともに食べていない)と喉の渇きで思わずアイスクリームを食べてしまいました。正常な判断ができなくなってきているみたいです。腹痛完全復活。腹が痛くて重い。下痢爆弾を抱えながらも無事サッカー観戦を終えたのですが、この夜が酷かった・・・。何度も何度も夜起きてトイレに行くはめに。。。この4日間でいったい何度トイレに行ったのだろうか。この間、頭の中は日本食のことで一杯です。そうめん、そば、うどん、おにぎり、味噌汁・・・。
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この日の夜、なんと深夜2時に花火大会が。どれほど夜更かしやねん!
最終的には次の日(下痢5日目)、旅先で入手した非常用の味噌汁とインスタントおにぎり以外、何も食べずにホテルで丸一日休憩したら、ようやく下痢は治りました。こういう時のために非常食を置いておいて良かった。本当に長く辛い戦いでした。
腹痛の原因は未だによくわかりません。ボリビアのコパカバーナで倒れたのが僅か2週間前。ヨーロッパやアフリカではこんなに頻繁に体を壊すことはなかったけど、南米に来てから体が弱くなったかもしれません。直接の原因という訳ではないのでしょうけど、気温と気圧が低いところに長期間いたことで体力が徐々に低下したのかもしれません。
なんにせよ現在は元気に旅しております。コパ・アメリカも何試合か観戦できました。その報告はまた後日にまとめてしたいと思います。
観光資源は何も無いただのごみごみした都会バルキシメトの街並。(ロンプラにも記述なし)
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巨大な古いアメ車が多いのがベネズエラの特徴の一つ。
ところで、ベネズエラを旅しているとアフリカを思い出すことがたまにあります。なぜなら、「なんでやねん」とつっこまなければいけないことや、小さい腹立たしいことが多いからでしょうか。これは南米に来てからは初めてのことです。人は親切な人が多いんだけど。。。
クスコ最終日にお腹を壊し、その後のクスコ、リマ、カラカス、バリーナスという長い移動中ずっと腹痛と下痢に苦しむというかなりきつい事態に陥ってしまいましたので、せっかくなのでその下痢地獄について今回は書きたいと思います。なにせ、本当に辛かったので。
クスコを出発する日、朝起きたときはもう完全にお腹が壊れていました。しかし、この時はいつも通りの腹痛だと思い、腹の中の物が全部出切ってしまうかお腹を暖かくしておけばすぐに治ると油断していました。しかし、クスコの空港に着いて飛行機待ちをしているうちにだんだんとお腹が重たく気持ち悪くなってきました。(しかも飛行機は2時間半遅れ)この日は、この時点でトイレには既に5回くらい行っています。数日前に買ったヨーグルトの残りをもったないからと飲んだからでしょうか?
リマ行き飛行機の車窓から

アンデスの山々がとても美しかったです。
リマに着いてから、体調はさらに悪化しました。ついに熱が出たっぽいです。ベネズエラのカラカス行きの飛行機まで待ち時間が10時間以上あるので、元気ならリマ市内に出るところなのですが、この体調ではそんなことは不可能です。トイレが視界に無いと不安で仕方がないのです。なので、空港からは一歩も出ずにトイレに近いベンチに座って本を読みながらひたすら腹痛に耐えるのみです。平均すると約1時間に1回はトイレに行ったと思いますが(合計10回以上)、毎回トイレを終わるたびにすぐにまた便意がやってくるのです。便座から立ってズボンをはいた直後に。急激に。猛烈に。しかし、トイレに行く度に尻に大きなダメージが蓄積されていっているために、そんなに短い間隔では再度用を足すわけには行きません。なので、1時間くらい本を読みながら必死に意識を便意からそらしつつ次の臨界点までひたすら耐え続けるのです。腹も痛いし、尻も痛いし、発熱でふらふらするし、空港内なのでリラックスして休憩できる場所もないし、とてもつらい。空港の薬局で買った下痢止めも全く効き目なし。しかし、この時も、お腹の中のものが全部出ればきっと治ると信じていました。しかし、それは甘かったのです。
深夜3時発の飛行機は、たった4時間のフライトでカラカスに着いてしまいました。もっと休ませてくれよ!と心の中で叫びながらも、入国審査、荷物受取を済ませました。下痢は一向に収まる気配は無いし、発熱のためバックパックを背負って歩くのがつらいです。(しかもカラカス空港のトイレは汚い。)そこへ、タクシーの客引きがやってきたのですが、彼がとても親切で、休憩できるベンチに連れて行ってくれたり、空港の医療関係の人を呼んで薬を処方くれたり、ペットボトルの水を買ってきてくれたり(しかもお金を受け取らない)、いろんな世話を焼いてくれました。しつこく「タクシー乗れ」ということもなく「元気になったら俺のタクシーにのってくれ」とだけ言い残して去っていきました。ベネズエラ人、やるなあ。かっこいい。政府、軍隊、警察が腐っており、首都カラカスは南米最悪の治安を誇るという、旅行者にとっては悪の国ベネズエラですが、第一印象は結構いいかもです。(その後、細かい腹立つことが積み重なり今は印象良くないです)
この日は一日中、空港内ハンバーガー屋のベンチで寝転がって過ごしました。夜8時ごろ、熱が下がってきて動く気力が出てきたので、そろそろホテルへでも移動しようかなと思って外へ出ると、市内へ出るバスがもう終わってるとのこと。まだ8時なのに!しかもタクシーは市内まで5000円なんていう南米ではありえない値段をふっかけてきます。南米では5000円も出せばラパスからリマまで行けるんだよ!この馬鹿!ということで再度ハンバーガー屋のベンチに戻ってふて寝です。深夜12時ごろになり、さすがにしんどいので空港近場のホテルを訪ねてみることに。するとタクシーで2000円の距離にホテルがあるのだそう。背に腹は代えられぬと奮発して2000円払いホテルに行ってみると、なんとフル。他に近場の3件当たってみたけど全てフル。泣く泣く空港に逆戻り。ハンバーガー屋のベンチに逆戻り。タクシー代2000円も払ってこれかよ・・・。体調悪いのに2泊連続で空港泊とは、何の苦行なんですか、これは。一切行苦。
その晩は意外と熟睡でき、翌朝気分が良くなってきたので調子に乗って朝食にサブウェイのサンドイッチを食べました。しかし、これが大失敗。再び下痢地獄の再開です。そうはいっても、いつまでも空港で寝てるわけにもいかず、サッカーの試合を見るために力を振り絞ってバリーナスというロンプラに載っていない町に飛行機で移動しました。航空チケットはなんと100$もしましたが、お目当てのアルゼンチンの試合を見るためなら仕方の無い出費です。空港に着いてすぐにタクシー運転手に翌日のサッカーの観戦チケットを入手してもらったのですが、このチケットを見て腰が抜けそうになりました。「アルゼンチン対コロンビア」を見るはずが「パラグアイ対アメリカ」になっているのです。僕の勘違いで、アルゼンチンの試合はここからバスで6時間の別の町(マラカイボ)で開催されるということなのです。一瞬意識を失いそうになったけど、「たとえアルゼンチンは見れなくても、コパ・アメリカの試合には違いない」と自分を納得させてホテルで休憩することに。しかし、このホテルにはホットシャワーがないのです。体調が万全なら暖かいバリーナスなら水シャワーを我慢して浴びれるのですが、下痢地獄真っ最中ではそれは自殺行為なので、この日もシャワーを浴びずに寝ることに。ああ、早くホットシャーを浴びたい。その上、変な虫に足を刺されたみたいで、赤く腫れ上がり、痒いを通り越して痛いです。辛い。ああ、楽になりたい。。。旅行になど出ずに日本にいたらこんな目に遭わずに済んだのかなあ。。。
田舎町バリーナスの街並。ちょっとお祭りの雰囲気。
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翌日直ぐにホットシャワーの出るホテルにチェンジしてさっぱりしました。体調も幾分よくなってきた気がします。この日はサッカーの試合があるにも関わらず店はほとんど閉店です。どうやらお祭りがあるのか祝日っぽいのです。食べ物を売っているのは屋台のアイスクリームかパン屋のみ。あまりの空腹(4日間まともに食べていない)と喉の渇きで思わずアイスクリームを食べてしまいました。正常な判断ができなくなってきているみたいです。腹痛完全復活。腹が痛くて重い。下痢爆弾を抱えながらも無事サッカー観戦を終えたのですが、この夜が酷かった・・・。何度も何度も夜起きてトイレに行くはめに。。。この4日間でいったい何度トイレに行ったのだろうか。この間、頭の中は日本食のことで一杯です。そうめん、そば、うどん、おにぎり、味噌汁・・・。
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この日の夜、なんと深夜2時に花火大会が。どれほど夜更かしやねん!
最終的には次の日(下痢5日目)、旅先で入手した非常用の味噌汁とインスタントおにぎり以外、何も食べずにホテルで丸一日休憩したら、ようやく下痢は治りました。こういう時のために非常食を置いておいて良かった。本当に長く辛い戦いでした。
腹痛の原因は未だによくわかりません。ボリビアのコパカバーナで倒れたのが僅か2週間前。ヨーロッパやアフリカではこんなに頻繁に体を壊すことはなかったけど、南米に来てから体が弱くなったかもしれません。直接の原因という訳ではないのでしょうけど、気温と気圧が低いところに長期間いたことで体力が徐々に低下したのかもしれません。
なんにせよ現在は元気に旅しております。コパ・アメリカも何試合か観戦できました。その報告はまた後日にまとめてしたいと思います。
観光資源は何も無いただのごみごみした都会バルキシメトの街並。(ロンプラにも記述なし)
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巨大な古いアメ車が多いのがベネズエラの特徴の一つ。
ところで、ベネズエラを旅しているとアフリカを思い出すことがたまにあります。なぜなら、「なんでやねん」とつっこまなければいけないことや、小さい腹立たしいことが多いからでしょうか。これは南米に来てからは初めてのことです。人は親切な人が多いんだけど。。。
何だか本当に辛かったようですねー…
食中毒??
そんな中、カラカスの空港で2泊…
そしてコパ・アメリカーナ観戦とは。
あっぱれ!
その気力と行動力があればきっとバルデスにも戻ってこれますよ?
ゲリ地獄からお帰りなさいませ
ばっちし、パンつまみながら
下痢地獄トーク完走しました…
旅行してると色々あるわな。
帰ってきたら
おいしいネタよ、ネタ。
今週末には旅人が姫路に大集合!!2泊で。
帰国しとったら誘うから是非参加してな。
南米、難米にならないこといのってます・アーメンソーメン
一番お尻に優しいんちゃう!
赤道近くの割りに標高高いから、身体がアダプトするのに時間かかって調子悪くなるんかなぁ…
それでもコパ見てる根性に感服です。
こっちはla Copa Asiaやで~
ベトナムに飛んで行こうか思案中です。
下痢で体力低下したら他の病気ももらいやすいから、栄養つけてください!!マラリアは怖いし。。
本当に苦行でした。その後は嘘のように健康な胃腸状態です。写真ほめていただいて、ありがとうございます!
まほさん
食中毒っていうほどは腹痛は酷くなかったんですよ。
ただただ下痢が続くっていうだけで。
バルデスいいですね!死ぬまでにクジラを近くで見てみたいです。
akariちゃん
パンつまみながら読むとは、やりますなあ。
姫路好きやねえ!しかも2泊もするとは!
帰国時は是非参加させてもらいまっせ。
kahnさん
リマ空港内での5回目くらいからは、さすがにインド式でやってました。
あの技をアフリカで覚えておいて本当によかった・・・。
それでも痛かったですが・・・。
copa ajiaいいっすねえ!そっちも興味津々です。