世界一周の記録

2006年8月から2008年9月まで2年1ヶ月の世界一周放浪の旅をしていました。その旅の記録です。

チベット旅行 まとめ

2019年04月17日 19時05分15秒 | チベット
今回は、10回にわけて投稿したチベット旅行のまとめ記事となります。

旅行出発前の意気込みの記事がこちらです。

チベット旅行へ

出発前に考えていたことは、大きくは以下の3点。
・2週間の会社の休みで、チベットに行く。
・目的は、カイラス巡礼とチベット文化を味わう、という二つ。
・一人旅ではあるが、カイラスへの足の確保が不安だったので、事前に、高額な現地ツアー会社を使って移動と宿を手配しておく。

最大の目的としてカイラス巡礼を上げています。
2006年~2008年に世界一周をしている時、たしかインドでチベットの旅行人ガイドブックを購入しました。色んな旅人からチベットの良さを聞いていたので。インド→バングラ→ネパール→再インド→パキスタン→中国→チベットというルートを考えていたので、事前に買っておいて旅への気持ちを盛り上げようと思ったのです。それから、日々そのガイドブックを持ち歩き読みました。そして、このガイドブックに載っている素晴らしい写真や、旅情をこれでもかと掻き立てられる紹介記事により、カイラスに完全に心酔していったのです。それにもかかわらず、いよいよチベット訪問が見えてきていたネパール滞在時に、あの2008年のチベット動乱(※)が発生しました。結果、チベット、そして、カイラスへの道が完全に閉ざされてしまったのです。当時の僕は、そのニュースを聞いて、のたうち回るほど悔しがりました。

チベット動乱

旅行人ーチベット。ぜひ、一度読んでみてください。僕が手にした中では、史上最高のガイドブックです。

その後、北京オリンピックも無事終わり、3年の年月が過ぎて、チベットにも旅行できるぞということが伝わってきたので、すでに就職していた僕ですが、なんとか2週間の休みを確保して、3年越しの念願のチベット旅行を企画したのでした。

そういう熱い想いを持って企画したチベット旅行だったのですが、仕事が直前までフル稼働していたことや、出発前夜のPJ打ち上げ飲み会で深酒し、完全に疲れ切っていて、頭がぼーっとした状態で出発することになりました。

そういう状態で北京に到着した際に、春節の花火という非常に幻想的な光景を着陸直前の飛行機から見たことで、さらに僕の頭の中は、夢と現実の境目が曖昧な状態に陥っていったのでした。あれは、本当に夢のような光景でした・・・。

そして、すぐに富士山並みの高所(3650m)であるラサに到着し、薄い酸素の中で、僕の脳みその曖昧模糊とした状態はさらに続くのでした。。。
さらに悪いことには、当時のラサは昼間は日差しが強烈で、そのせいで視界はチカチカとし、疲労も蓄積していき、コンディション的には、ほとんど旅行を楽しめる状態では無くなりました。
さらにその上、いきなり「カイラスは雪のために行けないと思う」とガイドに言われ、テンションはダダ下がりとなりました。

この前後のラサ観光の記憶は、ほとんどありません。ポタラ宮やセラ寺という超弩級の観光名所に行ったはずなのですが、イマイチ思い出せないのです・・・。

その後、カイラスに向けてランクルでの旅が始まりだすと、徐々に頭の疲れは取れていき、また、刺激的な風景やチベット文化に触れることにより、そこからの出来事・風景・人の顔・食事・空気感など、旅行で感じたことは、鮮明に頭に刻まれていきました。

そして、旅のハイライトとなるカイラスとの対面で痺れるほど感動し、地元の子供たちとのときめく出会いで心も満たされ、エベレスト謁見で神聖な気持ちになり、旅のテンションは最高に上がっていきました。
残念ながら、カイラスのコルラ(山の周りを一周する巡礼)は出来ませんでしたが、自分の中で、気持ちの区切りはつきました。

ラサに帰還後は、疲れのためしばらくはゆっくりとしましたが、その後、ジョカン寺とバルコルを訪れ、宗教の聖地が持つ迫力というかオーラに圧倒されました。ラサという場所が、エルサレムやバラナシなどに匹敵する宗教的な聖地であることを体感できました。ラサは本当に素晴らしい場所でした。

ということで、チベット旅行の行程としては、カイラスのコルラは出来なかったものの、カイラスを間近に見れたし、コルラが出来なかったことを補う様々な刺激的な出来事もあったことで、結果的には満足いくものとなったのでした。



次にチベット文化について思うところを、とりとめもなく書いてみます。


チベット文化って、現在の世界において、本当に特殊な存在だと思います。ここまで欧米文化の影響を受けずに独自文化を保ったまま21世紀を迎えている国(というか地域)ってあまり無い気がします。パッと思いつくのはインドとエチオピアの2つくらいじゃないでしょうか。町並み、服装、食べ物、など、全てが独特で、物凄く刺激的でした。
※注:2011年当時のことです。2019年現在、どうなっているのかはわからないです・・・。既にかなり中国化しているかもしれません。



【食べ物】


・モモ


ネパール滞在していた際に、かなりお世話になったモモ。丸っこい水餃子というか、汁なし小籠包というか、そういう感じの食べ物なんですが、ネパールでは美味しくて安いので、週に4回くらいは食べていました。日本のインド料理屋さん(ネパール人経営の)でも食べられますよね。そのモモなんですが、実は起源はチベット料理らしく、チベットでも食べてみました。しかし、チベットで食べたモモは、ネパールで食べたモモと違い、めちゃくちゃ肉臭かったです。たぶん、羊なんだと思いますが。1人前頼むと、写真のように山盛りで出てくるのですが、食べきることはできませんでした。ラサ滞在の初日に食べたのですが、これ以降、チベットでは一度もモモを注文することはありませんでした。

・トゥクパ


その後、お世話になったのは、トゥクパです。こちらは、日本人の口にもあうような癖の無い味付けで、とてもおいしかったです。麺料理で日本のうどんに近いのですが、うどんよりはちょっと粉っぽくてパスタ的な食感も併せ持っています。塩で味付けされており、野菜や肉が具材として使われていて、栄養源としても優秀です。本当に毎日のように食べていました。

それ以外だと、やっぱり中華料理ですね。チベット人ガイド達も中華料理は好きみたいで、しょっちゅう中華料理屋にいきました。そこで、麻婆豆腐を何回か食べたのですが、最高に美味しかったです。
また、DICOSという中国版ケンタッキーというべきファーストフード店にも行きましたが、フライドチキンが脂っこすぎて、高所で働きの鈍っている僕の胃では消化しきれず腹痛に悩まされることになりました。


・建物
正方形の中庭、壁一面の大きな窓、角ばった大きなソファ、赤を基調としたインテリア、など、独特の建物もチベットの大きな魅力です。どこか神秘的な雰囲気があります。また、神棚のようなところにダライ・ラマ始めとする高僧の写真が飾られており、お坊さんがスターという扱いなのかな、と思いました。





・服装
男性は、物凄く袖の長い上着が特徴的です。チベット人って、体格が良くて肌の色が浅黒い、かなり男くさいタイプのイケメンが多いのですが、そんな彼らが着ると、とても格好いいですね。
女性は光沢のある着物がとても可愛いです。日本人に比べて目力が強いです。体格も良いですが。

チベットで出会った味のある人達








・宗教
チベット仏教は密教です。大勢の出家したお坊さんがお寺に住み込んで真剣に修行しています。暗くて荘厳な雰囲気の境内には、男性の太くてよく通る声で鬼気迫るような調子で読み上げられるお経が響いており、鳥肌が立つほどの神秘的な雰囲気を感じました。
慧海師のチベット旅行記を読んだ後なので、修行僧の全員が真剣では無いというのは知識としてあったのですが、ライブで目の当たりにすると、その迫力は凄かったです。




最後に、このブログを書きながら思ったこと。

8年前の旅行のことを、ようやくブログに書きました。
今まで書けなかった理由は、旅行からの帰国後、何かの呪いのように仕事が忙しくなったためです。
それが、最近は、ちょっと時間が取れるようになったので、この機会にと一気に書きました。

書き始める前は、15日程度の旅行なので1~2の記事にまとめて投稿できるのではと思っていたのですが(世界一周中のブログの更新がそれくらいだった)、どんなに頑張っても2記事程度にまとめられそうになく、ブログを書こうとパソコンに向かう度に無力感を感じて、書くことを放棄する、ということをしばらく繰り返しました。それは、旅の思い出が短期間の割には、あまりにも多いから。あまりにも色んな景色に出会い、あまりにも多くの刺激を受けていたのです。

なので、投稿数がどれだけ増えても構わないので、思うことを全て書こうと開き直ったことで、ようやく筆が進み始めました。結果、この投稿を合わせると11記事になりました。

書く中で、8年前の写真を全てざっと見てみました。すると、あの時の記憶はびっくりするくらい鮮明に蘇りました。出発当初の仕事の疲れでぼーっとしていた頭や、モモの肉臭い匂いや、ラサの埃っぽさや、地元の人達の迫力や、カイラスを目指したランクルの未舗装の道を走る音。

やはり、旅行って良いですね。

また、機会があれば、チベットにはもう一度行ってみたいです。そして、次こそは、カイラスのコルラを完遂したいと思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

チベット旅行 その10(ラサ)

2019年03月29日 17時33分26秒 | チベット
今回一気に4日分書きます。


■2011年2月12日

この日は、特に観光予定も無く、シガツェから一気にラサに帰還する日です。

朝食は安定の美味しさのトゥクパ。

この旅で何度目かもう数え切れないくらい食べています。

すごく御利益がありそうな水

漢字はチベットの神の水、でも英語はマジックウォーター。笑

未舗装の平原をぶっ飛ばす!

基本は舗装された道路を走るのですが、ショートカットのためか、ちょっとだけ未舗装の平野を走りました。
ガタガタ揺れて怖かった・・・。

山の裾野にある小さな集落。

道中、このような集落を数え切れないくらい見たのですが、いったいどうやって生計を立てているのか、本当に不思議です。

ターコイズブルーの川が綺麗でした。キラキラと反射しているのが、春を感じさせます。



道中、何度も五体投地礼でラサに向かう人を見ました。

果てしない道のりを五体投地礼で進んでいるという事実に驚きます。いったい何日かけて移動しているのか?その間、仕事や家族はどうしているのか?
あと、歩道があるのに、なぜ車道にはみ出しているのか?
チベットは謎が多い国です。


舗装された広い道路、街路樹を見て、都会に戻ってきた!という喜びを感じた瞬間。


数日ぶりにカイラスホテルに到着。
ガイドとドライバーと、ここまでの長旅を労った後、早速、チップ交渉が始まりました。
当初の約束のカイラス山コルラは出来なかったけど、旅としては様々な刺激が会って満足度が高かったし、ドライバーの運転も日本の常識から考えるとかなり危険な運転だったが、何事もなく帰ってこれたので、彼らが満足のいく額を払いました。チップ交渉の直前になって、突然、ガイドが親切になったことが気になったけど・・・。(見え透いてるんだよなぁ。。)

チップを払い終わり、お別れに一枚。3人共満足気。


■2011年2月13日

ホテルを中級ホテルのカイラスホテルから、安宿のスノーランドホテルへ変更。
昨日までの移動の疲れもあり、この日はあまり行動的にはなれず、軽くラサ市内を観光しました。

町をぶらぶら歩いていると、婦人服屋さんが多くあります。


マネキンが下半身裸でちょっとエロかった。


チャクポ・リにて。
動画:尼僧とお布施


市場。モノは豊富で活気がありました。




ノルブリンカという宮殿。チベット人の家族連れ観光客が多数いました。




■2011年2月14日

早起きして、チベット仏教の最も聖なる寺院であるジョカン(大昭寺)を観光しようと張り切って出掛けました。

日の出


早朝だけど、すでにチベット人による大行列。

大行列はバルコルというジョカン寺の周りをぐるっと廻る環状バザールを半周するくらいの長さありました。(だいたい500メートルくらい)

動画:ジョカン参拝の行列


行列に並んでいた家族


人混みの中、五体投地礼をしている女の子がいました。
動画:バルコルの様子


ジョカンの前では大人数が整然と五体投地礼で祈りを捧げていました。
動画:ジョカン前の五体投地礼



あまりにも行列が長く、また、あまり進まないので、朝の参拝は諦めて、午後の閉館時間間際に再トライすることにして、市内を観光しました。



チベット名物の子供用お尻が空いているズボン。

チベットでは、子供は、ズボンもパンツも脱がずに、その辺にしゃがみこんで用を足します。
すげえ不潔な気がするけど、空気が乾燥しているからそうでも無いのかな・・・。

ラサにある高級カフェでコーヒー飲みました。


午後になると、行列は収まっており、割とあっさりとジョカンに入れました。
とはいえ、内部はチベット人の巡礼者たちでギュウギュウ詰め。凄い熱気でした。
暗くてあまり写真は取れていないですが、熱狂的な様子が伝わる一枚を。

何かの写真を熱心に撮っていました。



夜に、再度、バルコルを訪ねました。
昼間に比べると屋台の出店が閉まっているし、人通りも少ないのですが、何か思念というか魂というかそういうものは残っているような感覚があり、昼間よりもオーラというかパワースポットというか、そういう雰囲気を強く感じました。怖さはあまり感じないのですが、ここにいる間、ずっと鳥肌が立っているような感覚がありました。

夜のバルコルは凄まじいオーラを感じました。。。






夜のバルコルを五体投地礼で巡礼する人々




■2011年2月15日

この日は、ついに、チベット旅行の最終日です。
フライトが午後だったので、午前中に軽く観光をしました。

ポタラ宮の周りの摩尼車の列
動画:長い摩尼車列


ラサの路地を歩いていると、名もなき小さめのお寺を発見したので、見学しました。


動画:チベット寺内部。非常に迫力がありました。


お寺の前にあるお坊さんの住居

生活感が出ています。

チベット式長屋


ビリヤード屋さん


とても威勢の良い路上セールスマン


以上で、観光は終わりです。飛行機で北京に移動し、そこから羽田に飛びました。

超綺麗で巨大な北京空港です。





ということで、無事、旅行は終わりました。
次回、チベット旅行まとめを書いてチベット編は終わりにします。

チベット旅行 その9(エベレスト、サキャ、シガツェ)

2019年03月26日 15時13分04秒 | チベット


■2011年2月11日

前夜の打ち合わせの通り、朝からエベレストビューポイントであるギャワ・ラを目指します。この日、エベレストを見るという提案を持ちかけてきたガイド本人はまさかの仕事放棄をしたので、言葉の通じないドライバーとのふたり旅です。不安はあるけど、ただエベレストを見るだけなので、問題ないはず・・・。



しばらく車で山道を登っていると、車窓からエベレストが見えました!!!

これには、相当、びっくりしました。まさか、舗装道路からエベレストを見ることが出来るとは、想像もしませんでした。
ネパール側からだと、飛行機でルクラまで飛んで、そこから何日も徒歩でトレッキングしないと見れなかったので。

馬車でのどこかに移動する人


馬車とエベレスト。

こういう不思議な光景に出会えるところが、チベット旅行の醍醐味なんでしょうね。


ギャワ・ラというのは、標高5200mの見晴らしの良い丘になっており、この日は、猛烈な風が吹いていましたが、天気は良く、エベレストを始めとするヒマラヤ山脈が綺麗に見渡せました。


距離感や遠近感とかよくわからなくなる凄い風景

左がエベレスト、右がチョ・オユー
頂点から左へ流れている白い雲が、頂上付近の強風を感じさせる


美しい二等辺三角形のエベレスト



風にはためくタルチョー(チベットのお祈りの旗)



動画

エベレスト、ローツェ、チュー・オユー、マカルーなどがばっちり見えています。
音やタルチョのはためきかたで、風の強さがわかります。


午前中にエベレスト観光は終わり、昼にラツェに戻ってきました。
昨日は夜に着いて寝るだけだったラツェの町を散策しました。

商店の店先で暇そうにたむろする人々


ところで、写真には写ってないですが、チベットって結構な数の乞食がいました。そして、ドライバーもガイドも町の人々も、乞食を見れば何かしらを施していました。困っている人に優しい文化なんだろうなあと感じました。

昼食後、ラツェを出発して、サキャへ移動しました。

サキャは建物の壁がグレーで統一されている渋い雰囲気の町でした。




サキャのお寺は立派な寺でしたが、閉館時間を過ぎていたみたいで閉まっていました。


裏山に登って町を見下ろす


イケメン・モンク・トリオ

チベット僧侶って、顔立ちが整っているし、男臭さが際立っているし、かっこいいと思う。

チベットおばちゃん

ど迫力。喧嘩強そう。

トラクターで移動する文化




この日はシガツェ泊。5日ぶりにシガツェまで戻ってきた。シガツェはチベット第二の都市だけあって文明が発達しているし、標高も下がってきているので、呼吸も楽だし、気温も高い。ホッと一息つけた。

いいお部屋




この旅で最も美味しかった食べ物。麻婆豆腐。


左がドライバー、右がガイド

夜、ネットカフェに行って、久しぶりにニュースなどをチェックするが、特に面白いニュースはなし。強いていうとフェイエノールトの宮市選手が活躍していた、というくらいか。(当時、宮市にはかなり期待していんだけどなあ。。。結局、最近は名前を聞かなくなった・・・。)

翌日は、いよいよラサに帰還します!

<続く>









チベット旅行 その8(ドンパ、ラツェ)

2019年03月26日 10時08分46秒 | チベット
■2011年2月10日

バルヤンの宿では、キャサリン(アメリカ)とマルセル(スイス)という外国人カップルと出会いました。彼らもチベット人ガイドとドライバーを雇って、カイラスへ向かう途中だということです。彼らのガイドが言うには、僕たちが出発したあとに、またカイラス付近で大雪が降ったとか。。。彼らの幸運を祈ります。


この日は、ラツェという村へ向かって出発しました。


相変わらず車窓から見える景色が大迫力。


砂漠、川、雪山が同時に見れるという変わった風景




途中、ドンパという小さい村で寺を見学しました。


昨日に引き続き恐ろしい鬼の像がありました。


グロい。この宗教美術が伝えようとしていることは、いったい何なんだろう・・・。


踏まれている。そして苦しんでいる。


大きな像。仏像っぽくない。何の像かはわからないが、眼力が尋常でない。




だいぶ高度が下がってきて、川の氷も溶けてきた。往路よりも暖かいので季節の変わり目なのかも。

旅行が一週間後だったら、カイラスのコルラ出来ていたかも・・・と悔しい気持ちが少し芽生えた。キャサリン達はコルラ出来たのだろうか・・・。


シャムデというチベットのカレー。

インドで食べたカレーがまずかったこともあり海外カレーはトラウマだったため、恐る恐る食べたが、意外とマイルドな味で美味しかった。チベットは、モモやトゥクパもそうだが、全般的に食べ物は美味しかった。


こういう人たちと多数すれ違った。

どういう職業でどのような目的で、あのような剥き出しの車に乗って移動しているのかは謎。絶対寒いはず。


この日は、ラツェ泊。
泊まったホテル。久しぶりのホットシャワーに、高所と寒さと運動不足で疲れていた身体が癒やされる。





夜、ガイドと今後についての打ち合わせ。カイラスのコルラ(トレッキング巡礼)を行わなかったことにより、日程的に2日間も空いてしまっているので、その穴埋めの検討。カイラスのコルラが出来なかったことにより、チップに対する不安がガイドに芽生えてきているのかもしれない。
そこで、ガイドから、素晴らしい提案が出た。エベレストのビューポイントまで行こう!とのこと。うん、それは、素晴らしい!ネパール側からのエベレストは以前見ているけど、チベット側からもぜひ見てみたいです。

ということで、翌日は、エベレストへ向けて出発します!

<続く>



チベット旅行 その7(マナサロワール湖と周辺の寺)

2019年03月20日 14時01分30秒 | チベット
■2011年2月9日 タルチェン→マナサロワール湖→パルヤン

この日は、早起きして日の出前のタルチェンの町を歩きました。


日の出前、太陽に照らされるカイラスを見れました。感動・・・。


宿を出発する前にお世話になったおかみさんと写真。


まずは、マナサロワール湖を目指します。マナサロワール湖は、カイラス山同様に仏教やヒンドゥー教などの聖地であり、重要な巡礼地とのこと。

道中、カイラスが綺麗に見える場所があった。


動画


野生の鹿っぽい動物が雪原を漂っている


車窓の風景がすごい


丘の向こうに顔を覗かせるカイラス


マナサロワール湖に着きましたが、真冬のため湖が全面的に氷が張っていました。
夏場は、標高が高いために信じられないほどの深い青色になるらしいですが・・・。



動画



湖のきわきわの道を車で進みます。


湖畔にあるゴンパ(寺)を見学しました。


お坊さんの修行部屋。やはり、チベット仏教という感じ。こういった孤独な環境でストイックに修行するところが密教らしさを感じさせます。
独特のチベット仏教美術です。地獄を表しているのか、鬼の表現が印象的です。こういう鬼のいる地獄に落ちないように、ちゃんと修行しろ、または、まっとうな人生を送れ、ということなのか?と想像します。



テラスからマナサロワール湖を見下ろせる。絶景。


マナサロワール湖と奥にある山と空。青色と水色と白色が綺麗だった。


さらに湖の対岸まで車で移動して、別のお寺に。可愛い姉妹(または幼馴染?)が出迎えてくれた。

ニコニコ笑顔のお姉ちゃんと、ちょっとシャイな妹。
彼女たちは、この寺に滞在している間ずっと僕を案内してくれ、いろいろと世話を焼いてくれました。感謝。

美術品倉庫にて。案内するお坊さん、熱心に見学するガイド、久しぶりの観光客に好奇心でいっぱいの姉妹。


中庭。天気が良くて気持ち良い。


初めは真面目な顔をしていたけど時間が経ってついつい表情が緩む姉と不思議そうに見上げる妹。

姉妹の家族と



くるまった毛布を赤ちゃんに見立てて遊ぶ姉妹


別れ際に。


マナサロワール湖とカイラス


車道を進むヤクの群れ。

道中、信号は全く無いのですが、しばしば車道を歩くヤクの群れに遭遇して、彼らが行き過ぎるのをぼーっと待つという時間がありました。

この日はバルヤンという町に泊まりました。天気がよくて、夕焼けが綺麗でした。


<続く>