DNA、素の自分
男は本当に好きな子の前では、動きがぎこちなくなり、スムーズに話しが出来なくなる。そしてしばしば気持ちと正反対の行動を取って嫌われる、と前回書いた。
あれはいったいどういう摂理なんだろう。神様って意地悪?人間って満たされない方が良いわけ?ウーン、自然界に無駄はなさそう。何事にも、その理由(合理性)があるんだろう。
男が本命に逃げられ、特に意識もしていなかった子に親切にして結ばれたとする。実はその子と相性が大変良かった。それならば良いが、たいていはモヤモヤした不満が残りそうなものだ。
それが良い(効果的)のだろうか。何にって、種の保存、種族の繁栄・蔓延に。オスがツガイのメスだけで満足せずに、次々にメスに言い寄り、己がDNA、遺伝子を広める。またはその努力をする。それが自然の摂理なのか。
だとしたら、浮気万歳、オスは永久にハンターであれってことになる。
話は代わる。余貴美子さんのことを書いた。大人になったアバンギャルドな余さんと、小学生の彼女(可愛い子、良い子、成績優秀な子、品の良い子)とのイメージのGAPを感じる、数少ない1人が自分だ。素の余さんは、子供の頃にあるんじゃないか。密かに思う。
余さんは女優さんで、しかも演技派。どんな女にでもなれる。でも若くして❝ハマのマリア❞と呼ばれる強烈な個性を発揮するのは違う。それは自己主張だ。優等生タイプの自分の殻を打ち破る行動だ。良い子、と思われ枠にはめられるのが嫌だった?それがつまらなかった?
自分がそうだった。子供のころは体が弱く、勉強は出来たが運動が苦手で、ケンカも弱かった。負けた記憶しか残っていない。よくて引き分け。小学校高学年まで自家中毒にかかり、しばしば熱を出した。医者は決まって言う。「この子は神経質だから---」母親も同じ。
あーいやだ。この線が細いだの神経質だのという見方をされるのが嫌で嫌でしょーがない。高校のころからはズーズーしい変わり者になっていった。大学で空手同好会に入り、印度を放浪して多少はたくましくなった。目指すはワイルド、野蛮人、原始人だ。ワーオ、原始人!神経質などとは言わせない。野山を駆って獣を狩り、その肉を喰らう。そんなイメージ。
でもこれは行き過ぎたかも。社会人になったら、ひゃー、世間知らずで厚かましいのが入ってきたね、と呆れられた。どこの田舎から出て来たの?と聞かれた。
大胆・ワイルドにして、繊細・用意周到なら良いのだが、ガサツ、いい加減、適当だのといった苦情が来るじゃないか。こりゃイカン、と思って軌道修正を図ったが、大人になって根付いたイメージはなかなか変わるものじゃーなかった。
社会人数年目に、最初の会社の友人、一年先輩が集まり飲んだ。話しの中で、ひょんなことから真面目な方向へ向かい、こんな質問が出た。「まあみんなそれぞれの会社にいる訳だが、仕事では何が得意?どのスキルが武器なの?」俺の番が来たので、胸を張って言った。「事務処理能力かな。」ドっと一斉に笑われた。何、何?そんなに事務が出来ない奴だと思われていたの?昔の俺とは違うぜよ。
貿易は一見派手なイメージだが、実は地道な事務処理の毎日だ。海外から顧客が来たり、出張に行ったりもするが、それ以外の果てしない毎日は、TLX⇒FAX⇒MAILと変わっていったが、情報のやり取りと仕入れ、物の移動とその手続きに費やされる。貿易は意外と地味な仕事だ。
ま、言い訳はこれくらいにしておこう。今では、神経質と言われることはない(どこがよ、ザケンナヨ)し、自分でもそうは思わない。かくしてイメチェンは大成功。でも、あれっ?
*アバンギャルド:へへ、よく聞くけど、実は大雑把な言葉のイメージしか持っていねえ。よくわからないから辞書をひいた。新明解 国語辞典 第五版 前衛(芸術家)
男は本当に好きな子の前では、動きがぎこちなくなり、スムーズに話しが出来なくなる。そしてしばしば気持ちと正反対の行動を取って嫌われる、と前回書いた。
あれはいったいどういう摂理なんだろう。神様って意地悪?人間って満たされない方が良いわけ?ウーン、自然界に無駄はなさそう。何事にも、その理由(合理性)があるんだろう。
男が本命に逃げられ、特に意識もしていなかった子に親切にして結ばれたとする。実はその子と相性が大変良かった。それならば良いが、たいていはモヤモヤした不満が残りそうなものだ。
それが良い(効果的)のだろうか。何にって、種の保存、種族の繁栄・蔓延に。オスがツガイのメスだけで満足せずに、次々にメスに言い寄り、己がDNA、遺伝子を広める。またはその努力をする。それが自然の摂理なのか。
だとしたら、浮気万歳、オスは永久にハンターであれってことになる。
話は代わる。余貴美子さんのことを書いた。大人になったアバンギャルドな余さんと、小学生の彼女(可愛い子、良い子、成績優秀な子、品の良い子)とのイメージのGAPを感じる、数少ない1人が自分だ。素の余さんは、子供の頃にあるんじゃないか。密かに思う。
余さんは女優さんで、しかも演技派。どんな女にでもなれる。でも若くして❝ハマのマリア❞と呼ばれる強烈な個性を発揮するのは違う。それは自己主張だ。優等生タイプの自分の殻を打ち破る行動だ。良い子、と思われ枠にはめられるのが嫌だった?それがつまらなかった?
自分がそうだった。子供のころは体が弱く、勉強は出来たが運動が苦手で、ケンカも弱かった。負けた記憶しか残っていない。よくて引き分け。小学校高学年まで自家中毒にかかり、しばしば熱を出した。医者は決まって言う。「この子は神経質だから---」母親も同じ。
あーいやだ。この線が細いだの神経質だのという見方をされるのが嫌で嫌でしょーがない。高校のころからはズーズーしい変わり者になっていった。大学で空手同好会に入り、印度を放浪して多少はたくましくなった。目指すはワイルド、野蛮人、原始人だ。ワーオ、原始人!神経質などとは言わせない。野山を駆って獣を狩り、その肉を喰らう。そんなイメージ。
でもこれは行き過ぎたかも。社会人になったら、ひゃー、世間知らずで厚かましいのが入ってきたね、と呆れられた。どこの田舎から出て来たの?と聞かれた。
大胆・ワイルドにして、繊細・用意周到なら良いのだが、ガサツ、いい加減、適当だのといった苦情が来るじゃないか。こりゃイカン、と思って軌道修正を図ったが、大人になって根付いたイメージはなかなか変わるものじゃーなかった。
社会人数年目に、最初の会社の友人、一年先輩が集まり飲んだ。話しの中で、ひょんなことから真面目な方向へ向かい、こんな質問が出た。「まあみんなそれぞれの会社にいる訳だが、仕事では何が得意?どのスキルが武器なの?」俺の番が来たので、胸を張って言った。「事務処理能力かな。」ドっと一斉に笑われた。何、何?そんなに事務が出来ない奴だと思われていたの?昔の俺とは違うぜよ。
貿易は一見派手なイメージだが、実は地道な事務処理の毎日だ。海外から顧客が来たり、出張に行ったりもするが、それ以外の果てしない毎日は、TLX⇒FAX⇒MAILと変わっていったが、情報のやり取りと仕入れ、物の移動とその手続きに費やされる。貿易は意外と地味な仕事だ。
ま、言い訳はこれくらいにしておこう。今では、神経質と言われることはない(どこがよ、ザケンナヨ)し、自分でもそうは思わない。かくしてイメチェンは大成功。でも、あれっ?
*アバンギャルド:へへ、よく聞くけど、実は大雑把な言葉のイメージしか持っていねえ。よくわからないから辞書をひいた。新明解 国語辞典 第五版 前衛(芸術家)
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