今朝のことである。
電車の中でふと、目をやると一人の親父がアルミのボトル缶の蓋を開けている。
親父は、頭も薄く、眼鏡を掛け、ワイシャツにノーネクタイ、ヨレヨレと言った感じである。
親父は歯を食いしばって、腰を折りながら一生懸命蓋を開けようとしている。
握力が無いのかなかなか開かない。
そのうちワイシャツで蓋の部分をつかんで回し始めた。
それでも開かない。
親父は、ボトル缶をしげしげと羨ましそうに見ている。
額と不精ヒゲの生えた口元には汗が玉になっている。
そのあと親父は入り口脇に移動した。
そこでもボトル缶を見ている。
と、突然カンカンカンと何かを叩く音が・・・
乗客の目が音のする方に集中する。
親父が、ボトル缶の蓋の部分を手すりに叩きつけているのである。
しばらくして乗換駅に。
ホームで電車を待っているとその親父が降りてきた。
その手には蓋の開いていないボトル缶がしっかりと握られていた。
ホームで電車を待つ間、親父は羨ましげにボトル缶を見ていた。
その後は知らない・・・・・・
電車の中でふと、目をやると一人の親父がアルミのボトル缶の蓋を開けている。
親父は、頭も薄く、眼鏡を掛け、ワイシャツにノーネクタイ、ヨレヨレと言った感じである。
親父は歯を食いしばって、腰を折りながら一生懸命蓋を開けようとしている。
握力が無いのかなかなか開かない。
そのうちワイシャツで蓋の部分をつかんで回し始めた。
それでも開かない。
親父は、ボトル缶をしげしげと羨ましそうに見ている。
額と不精ヒゲの生えた口元には汗が玉になっている。
そのあと親父は入り口脇に移動した。
そこでもボトル缶を見ている。
と、突然カンカンカンと何かを叩く音が・・・
乗客の目が音のする方に集中する。
親父が、ボトル缶の蓋の部分を手すりに叩きつけているのである。
しばらくして乗換駅に。
ホームで電車を待っているとその親父が降りてきた。
その手には蓋の開いていないボトル缶がしっかりと握られていた。
ホームで電車を待つ間、親父は羨ましげにボトル缶を見ていた。
その後は知らない・・・・・・