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「風の通り道」油彩画 30号P 1997年
イタリア・ベネチア
ベネチアに来て夏を過ぎるころには、沢山の素敵な友達が出来ました。
ほとんどの方は日本人で、みなさんエネルギッシュにベネチアで活躍されておりました。
(ガラス系、建築系、美術系、イタリア語系、ベネチア系などなど)
そんな友達の一人から新しいアパートを紹介してもらい、引っ越すことになりました。
前のアパートよりずっといい環境で、一階なのに家の前がプライベートな空き地になってて、窓も開けっ放しで明るく、時折ネコが覗いてくれます(たまに入ってきます)。
カフェ・コスタリカは近くになったし、市場は目の前だし友達も近くに住んでるし、いいことずくめでした。
アパートから裏の方に行くと、ゲットー(ユダヤ人街)があります。
歴史のなごりで、昔ユダヤ人がこの地区のみに住まわされていたらしいです。
室内の高さが低いのが特徴で、建物の印象は「ギュウギュウ詰め」です。
硬いことは無視して、そのギュウギュウ詰め感が好きでして、それを描いた作品が「風の通り道」です。
この絵を描いてた時、すぐそばにお住まいのお婆さんが(お婆さんの一階の家の窓の前で、描いておりました。)、なにも喋ってないのに私にジュース(赤色の炭酸ジュースで、イタリア名物と思いますが、名前忘れました。)をコップに入れ盆に載せて、これまた赤いカジュアルなワンピースで持って来てくれました。
「どうもありがとう」と言っただけで、たいして喋れませんでしたが、その日からそこで絵を描くたびに持って来てくれました。(赤かピンクのカジュアルな、よく似合うワンピースで)
お婆さんのその優しい気持ちが嬉しくて、いつまでも心のなかに残っています。
「風の通り道」油彩画 30号P 1997年
イタリア・ベネチア
ベネチアに来て夏を過ぎるころには、沢山の素敵な友達が出来ました。
ほとんどの方は日本人で、みなさんエネルギッシュにベネチアで活躍されておりました。
(ガラス系、建築系、美術系、イタリア語系、ベネチア系などなど)
そんな友達の一人から新しいアパートを紹介してもらい、引っ越すことになりました。
前のアパートよりずっといい環境で、一階なのに家の前がプライベートな空き地になってて、窓も開けっ放しで明るく、時折ネコが覗いてくれます(たまに入ってきます)。
カフェ・コスタリカは近くになったし、市場は目の前だし友達も近くに住んでるし、いいことずくめでした。
アパートから裏の方に行くと、ゲットー(ユダヤ人街)があります。
歴史のなごりで、昔ユダヤ人がこの地区のみに住まわされていたらしいです。
室内の高さが低いのが特徴で、建物の印象は「ギュウギュウ詰め」です。
硬いことは無視して、そのギュウギュウ詰め感が好きでして、それを描いた作品が「風の通り道」です。
この絵を描いてた時、すぐそばにお住まいのお婆さんが(お婆さんの一階の家の窓の前で、描いておりました。)、なにも喋ってないのに私にジュース(赤色の炭酸ジュースで、イタリア名物と思いますが、名前忘れました。)をコップに入れ盆に載せて、これまた赤いカジュアルなワンピースで持って来てくれました。
「どうもありがとう」と言っただけで、たいして喋れませんでしたが、その日からそこで絵を描くたびに持って来てくれました。(赤かピンクのカジュアルな、よく似合うワンピースで)
お婆さんのその優しい気持ちが嬉しくて、いつまでも心のなかに残っています。