つうこのなにげない日々

札幌のおいしいもの、あちこちお出かけ、映画、音楽の感想、ボランティア、その他日記風なんでもあり・・・

荒野  桜庭一樹著

2008-11-01 23:28:17 | 読書感想
芥川賞受賞後の作品
主人公、山野内荒野は恋愛小説家、山野内正慶の娘
母親は荒野を生むとすぐ亡くなったので
荒野はお手伝いさんに育てられる

父、正慶は恋愛小説家にふさわしく何人もの女性と
付き合っていてお手伝いさん(奈々子)もその一人

荒野が12歳のとき父は再婚する
再婚相手は眼鏡屋さんの娘で、荒野と同じ年の
男の子(悠哉)がいる

新しい母親(蓉子さん)と父の間に女の子が生まれる
その間にも父は女の人と付き合っていて、家出もする

連れ子の悠哉も「青年は荒野をめざす」といって
留学する

荒野も高校生になって、恋愛の意味(?)を
知っていく
そして誰が好きなのかもはっきりしてくる

~うつろい行く季節の中で少女は大人になっていく~

感想  少女の気持ちが丁寧に書かれている
    友人(江里華など)との付き合い、クラスの
    男子阿木との付き合いなど詳しく書かれている
    人が殺されるなど、大きな事件がおこらず
    淡々とした小説でした

千日紅の恋人  帚木蓬生著

2008-11-01 02:04:01 | 読書感想
主人公はヘルパーをしながら、父が残した
アパート「扇荘」の管理人をしている

アパートにはいろいろな人が住んでいる
管理人の言う事を聞かない人、病気の人、
夫婦喧嘩ばかりしている人達など・・・

ある日「扇荘」にはもったいない(?)好青年が
入居する

老夫婦の入居者のご主人の方が亡くなる
事情があって、子供と縁を切っているので
主人公がお葬式を出してあげる

主人公は紆余曲折があった後、好青年と結ばれるという
筋書きです

いまどき流行らない、どこか懐かしい恋愛小説でした