いつか書きたいと思っていました。
私の人生に大きな影響を与えた「森瑤子」という作家のことを。
私は、色んな場所で、好きな作家は「森瑤子」と答えてきました。
実は「森瑤子」が好きと答える事は、少し抵抗もありました。
彼女の作品の真髄を理解している人でなければ、森瑤子について語ることも
避けたいと思っていました。
彼女の作品と出会ったのは、私が30才になったばかりの頃。
最初はエッセイで、その後、彼女のデビュー作「情事」をすぐに読みました。
かつてない衝撃を受けました。
私の30代から40代は、彼女に大きな影響を受けたと言っても過言では
ありません。
それが良かったのか否かは、今でも分からないけど。
ただ、出会えたことで、私のそれからの人生は、傷つきながらも幸せだったと
思えること。
彼女の作品に出会っていなかったら、私の人生は、違っていたのだろうか?
きっと同じ人生だったように思う。
ただ、彼女の作品が、心の支えになっただけ。
出会わなければ、私は、大切なことが何か分からず苦しんでいたと思う。
それは、正しいとか、正しくないとかということではない。
彼女の小説にもエッセイにも、出てくる言葉。
「傷心と空虚のどちらかを選ばなくてはならないとしたらどちらを選ぶ?」
小説の中で、男が女にたずねたセリフだったと思う。
その時、
女は傷心を選ぶと答えた。
「空虚はなにもないこと。そんなのぞっとしない?
自分の中が空っぽになってしまうくらいなら、どんなに辛くても私は傷心を選ぶ」
と。
私は、考えた。
そして・・・「空虚」なんて嫌。
一度の人生だもの。
傷ついたっていい・・・・と。
若かったのね(爆)
男は空虚と答えた。
「耐えきれないほどの傷心に比べたら、なにもないほうがましだ」と。
でも、今の私なら「空虚」を選ぶかな・・・。
「傷心」に耐えれるほどの体力と気力がありません(爆)
あなたはどちら?
彼女の作品の真髄を読み取ることは難しいと思います。
特に古典的な日本男児には(爆)
「情事」で、すばる新人賞を取って以来、賞とは無縁だった。
女性達に絶大な人気があったにも関らず。
当時、同じく好きだった山田詠美なども、森瑤子から大きな影響を受けた
と聞いた。
まるで、時代を駆け抜け、今の私と同じ年令で癌で亡くなりました。
東京芸大のバイオリン科を出て、広告代理店に勤め、イギリス人の夫と
結婚し、3人の娘の母となり。
彼女のデビューは37歳。
主婦だった彼女が、池田満寿夫の小説に触発され、「自分にも書ける!」と
描いた作品が「情事」。
多くの作品の中でも、鮮烈な印象が強い作品です。
外国文学でも読んでいるような錯覚。
洗練されてて、粋で、スマートで、更に品が良くて。
ラム肉のミントソース・・・なんじゃ?って感じ(爆)
(それは、単に彼女の夫がイギリス人だったからですが)
だけど、彼女の作品は、読んでいて苦しかった。
作品から血が滲んでいた。
それは、彼女自身を投影しているのではないか・・・。
と、私は感じていた。
特に作品の中で登場する「シナ」という女性。
が、彼女は「知らないことは書けない。だけどフィクションである」と。
些細な出来事も色付けして、作品にしていくのが小説家ということか。
だが、彼女が亡くなって、次女のマリアが出版した「小さな貝殻」
余りにも赤裸々に綴られた、母「雅代・ブラッキン」の真実。
私は嗚咽した。
目が真っ赤になるほど泣き腫らした。
やはり「シナ」は、森瑤子でした。
彼女は常に痛み、葛藤、苦しみ、悲しみ、更には絶望と闘っていたのです。
女性なら、少なからず共感できるもの・・・。
彼女が生きていたら、何を語ってくれただろう?
生きていたら70を過ぎている彼女の50代は、60代は、どんな生き方をしたの
だろう?
教えて!
そして、私を導いて下さい!
私は、もう叶うことのない想いを、今も抱きます。
皆さんの好きな作家はどなたですか?
強い影響を受けた作品はありますか?
教えて欲しいな~☆
私は、今、何を読んでも、感動はしても嗚咽はしません(^^)b
私の人生に大きな影響を与えた「森瑤子」という作家のことを。
私は、色んな場所で、好きな作家は「森瑤子」と答えてきました。
実は「森瑤子」が好きと答える事は、少し抵抗もありました。
彼女の作品の真髄を理解している人でなければ、森瑤子について語ることも
避けたいと思っていました。
彼女の作品と出会ったのは、私が30才になったばかりの頃。
最初はエッセイで、その後、彼女のデビュー作「情事」をすぐに読みました。
かつてない衝撃を受けました。
私の30代から40代は、彼女に大きな影響を受けたと言っても過言では
ありません。
それが良かったのか否かは、今でも分からないけど。
ただ、出会えたことで、私のそれからの人生は、傷つきながらも幸せだったと
思えること。
彼女の作品に出会っていなかったら、私の人生は、違っていたのだろうか?
きっと同じ人生だったように思う。
ただ、彼女の作品が、心の支えになっただけ。
出会わなければ、私は、大切なことが何か分からず苦しんでいたと思う。
それは、正しいとか、正しくないとかということではない。
彼女の小説にもエッセイにも、出てくる言葉。
「傷心と空虚のどちらかを選ばなくてはならないとしたらどちらを選ぶ?」
小説の中で、男が女にたずねたセリフだったと思う。
その時、
女は傷心を選ぶと答えた。
「空虚はなにもないこと。そんなのぞっとしない?
自分の中が空っぽになってしまうくらいなら、どんなに辛くても私は傷心を選ぶ」
と。
私は、考えた。
そして・・・「空虚」なんて嫌。
一度の人生だもの。
傷ついたっていい・・・・と。
若かったのね(爆)
男は空虚と答えた。
「耐えきれないほどの傷心に比べたら、なにもないほうがましだ」と。
でも、今の私なら「空虚」を選ぶかな・・・。
「傷心」に耐えれるほどの体力と気力がありません(爆)
あなたはどちら?
彼女の作品の真髄を読み取ることは難しいと思います。
特に古典的な日本男児には(爆)
「情事」で、すばる新人賞を取って以来、賞とは無縁だった。
女性達に絶大な人気があったにも関らず。
当時、同じく好きだった山田詠美なども、森瑤子から大きな影響を受けた
と聞いた。
まるで、時代を駆け抜け、今の私と同じ年令で癌で亡くなりました。
東京芸大のバイオリン科を出て、広告代理店に勤め、イギリス人の夫と
結婚し、3人の娘の母となり。
彼女のデビューは37歳。
主婦だった彼女が、池田満寿夫の小説に触発され、「自分にも書ける!」と
描いた作品が「情事」。
多くの作品の中でも、鮮烈な印象が強い作品です。
外国文学でも読んでいるような錯覚。
洗練されてて、粋で、スマートで、更に品が良くて。
ラム肉のミントソース・・・なんじゃ?って感じ(爆)
(それは、単に彼女の夫がイギリス人だったからですが)
だけど、彼女の作品は、読んでいて苦しかった。
作品から血が滲んでいた。
それは、彼女自身を投影しているのではないか・・・。
と、私は感じていた。
特に作品の中で登場する「シナ」という女性。
が、彼女は「知らないことは書けない。だけどフィクションである」と。
些細な出来事も色付けして、作品にしていくのが小説家ということか。
だが、彼女が亡くなって、次女のマリアが出版した「小さな貝殻」
余りにも赤裸々に綴られた、母「雅代・ブラッキン」の真実。
私は嗚咽した。
目が真っ赤になるほど泣き腫らした。
やはり「シナ」は、森瑤子でした。
彼女は常に痛み、葛藤、苦しみ、悲しみ、更には絶望と闘っていたのです。
女性なら、少なからず共感できるもの・・・。
彼女が生きていたら、何を語ってくれただろう?
生きていたら70を過ぎている彼女の50代は、60代は、どんな生き方をしたの
だろう?
教えて!
そして、私を導いて下さい!
私は、もう叶うことのない想いを、今も抱きます。
皆さんの好きな作家はどなたですか?
強い影響を受けた作品はありますか?
教えて欲しいな~☆
私は、今、何を読んでも、感動はしても嗚咽はしません(^^)b