黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

被災地支援コンサートVol.62    長野県長和町     4月15日

2012-04-20 10:49:47 | 被災地支援
長和町は上田市の隣にある山間の町。7年ほど前に長門町と和田村が合併して長和町となった。上田から諏訪に抜ける街道筋にあり、かつての宿場町の名残がある。この町には「学者村」と呼ばれる地区があり、本来は大学教授達のための保養地として売り出されたのだが、今は都会の喧騒を逃れて永住する人たちも多いようだ。そんな「よそ者」と在の人たちの関係が、とてもウマク行っている町、と言われている。今回のコンサートも、実行員のメンバーの半分が「よそもの」そして半分が古くからの町の住民。みんなで力を合わせて被災地支援コンサートを取り組んでくれました。場所は町民センターホール。この日は、昨日までの悪天候がウソのように晴れ上がった最高の天気。窓のカーテンを全て開けていただき、美しい信州の春の山々を眺めながら演奏させていただきました。コンサートの中で和田小学校のコカリナグループが、自分たちの学校を建て替えるときに出た廃材で作ったと言うコカリナで「ふるさと」を吹いてくれました。町長さんも一番前で最後まで聴いてくださりました。終了後お話することができたのですが、この町長さんが僕の高校の同級生の従兄弟であることが判明、盛り上がりました。終了後は、美味しいそばとワインで打ち上げ。この店にも中学の同級生がいてビックリ。再会を喜び合いました。
 実はこの日、コンサートは午後3時からだったのですが、午前中にどうしても行きたいところがありました。 金曜日、児童文学者で編集者の小宮山量平さんがお亡くなりになりました。小宮山先生は故郷上田に住みながら95歳というご高齢にもかかわらず、旺盛に執筆を続けておられました。多くの方を励まされてきた方ですが、僕らも小宮山先生にはいつもいつも励ましてもらいました。日曜日の午後荼毘に付される、とのことだったのですが、ちょうど長和のコンサートだったので、午前中に会いに行くことができました。あまりにもタイミングが良く、小宮山先生が呼んでくれたようにも感じました。 おだやかに笑いながら迎えてくれました。本当に素晴らしい方でした。