ベランダで咲いているバラ咲きジャスミン。ハワイではピカケと呼ばれてるそうで、プリンセス カイウラニの愛したお花だそうです。
父が旅立って9年半。お盆に入り、今父の事を懐かしく思い出してます。
父はあまり自分の事を言わない人だったのですが、「琵琶湖周航の歌」が好きだったみたいで、家にあったピアノに、習ったことはないけど、自分で簡単な伴奏を付けて旋律を弾いてました。母が言うには自分たちの結婚式の披露宴でも父はこの歌を歌って披露したそうです。私は父の歌はかすかに聞いたことがあるよな、ないよな、つまり殆ど記憶にないのですが、今でもそのちょっとぶっきらぼうな演奏を思い出します。哀感があり心惹かれるメロディでしたが、子供の私には「我はうみの子」といえば次に「白波の」と違う歌が出てきてあのゆったりと歌う歌は謎でした。
後に「琵琶湖周航の歌」だと知りました。
この歌は第三高等学校の学生が作った歌だったそうで、ボート部の部員である小口太郎氏が数日かけて琵琶湖を一周すべく6人で漕ぐフィックス艇を漕ぎながら詩作し、その夜部員に披露し、仲間と当時流行していた「ひつじぐさ」のメロディに合わせて歌ったそうで、それが定着し、歌詞も増え6番までできたそうです。
「ひつじくさ」は19世紀イギリスで作られた詩「Water Lillies」を翻訳した詩に吉田千秋氏がメロディを付けた歌だそうで、検索して歌を聞いてみると旋律が一部ほんのちょっと違います。「琵琶湖周航の歌」として定着して歌われていくうちに少し変化したようです。勿論原曲も美しいです。
第三高等学校と言えば、確か祖父の出身校で、父が好きになったきっかけに関係あるのかな?と思ったり、関連して粋な祖母を思い出したり、次に優しくてお顔に苦労をうかがえた母方の祖母も思い出します。母方の祖父は私が生まれる前に亡くなったけど髭の立派な豪快な人だったらしい。
この歌がきっかけでいろんな人が心に浮かんできます。
そして勿論、先月お盆を迎えた義父母も。思い出の方々に捧げます
この歌を歌う動画はいくつかありましたが、大概は4番まで歌うものでした。せっかくだから6番まで歌い、歌詞のついたものがいいなと思いこの動画を選びました。歌手によって歌のキーが違いますが歌詞にまつわる名所の映像もあるので、映像と歌と共にちょっとした旅の気分も味わってくだされば幸いです(*´ω`)
琵琶湖周航の歌1~6番