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仁和寺 拝観(2019年 11月)

2020-04-22 17:26:48 | 旅ゆけば

昨年の11月に長男の結婚式が大阪で行われ家族で大阪に行きました。ほっこりしたいい結婚式でした。

そのあと母と私は京都に泊まり、次の日は滋賀県に住んでいる103歳になる伯母に会いに行き、笑い声がいっぱいの時間を過ごしました。さらに次の日は母が地元のお友達と会いました。その時間、私はせっかくだから前から伺いたかったお寺へ。11月12日、とても暖かくて青空がまぶしい日に仁和寺を拝観してきました。

京都駅前のバスターミナルでD3番の市バスに乗って50分ほどで仁和寺前の停留所に着きます。降りたところで仁王門をパチリ☆実際に見ると重厚さに圧倒されます。その名の通り、仁王様が力強く寺を守っています。出入りする通り口の上には几帳が下げられていて、雅な雰囲気があります。

仁王門をくぐるには石段を登らなくてはなりませんが、向かって右側にスロープのある出入口があります。私は入るときは階段を上って仁王様に挨拶して入り、帰りはスロープでお寺を出ました。

 

拝観料を支払うとパンフレットを頂きました。パンフレットのガイドを頼りに入ってすぐ左に曲がり御殿へ

靴を脱いで袋に入れて持ちながら内部を歩きました。

部屋には美しい襖絵があり、雅な雰囲気です。

 

 こちらの部屋は「宸殿」。宇多法皇の肖像画の掛け軸がかけられてます。木曽の御料林の檜で作られたお部屋だそうです。

 

舞楽の様子が描かれた襖。皇室とご縁が深いお寺だからこその襖絵ですね

段違いの渡り廊下

白書院 手前に仁和寺御室流の生け花。床の間に仏様の掛け軸(仏様が結ばれてる手印が金剛印なので大日如来さま)他に黒書院もありました。

御殿の一室には大きな液晶テレビが設置され仁和寺の歴史と案内の映像を流していて、椅子に座って鑑賞しました。

 

御殿の庭より

 

中庭には備え付けのスリッパを履いて庭の真ん中まで行けるように板が敷かれていて、そこから御殿をパチリ☆

縁側に腰かけて中庭をゆったり眺めている方がいました。のんびりとした時間が流れていました

 

中庭からは立派な勅使門が見えます。写真を撮ろうとしましたが、あまり上手に取れなかったので、御殿の外側から勅使門を写しました。

 

さて御殿を出てお寺の境内を進みます

御室派の総本山だけあって、広大な敷地です。しばらく進むと短い階段があり、そこを上がると休憩所があったのでそこで自動販売機で買った冷たいお茶を飲んで一休み。

再び歩いていくと右に五重塔が見えます。

青空と少し色づいた紅葉に端正なシルエットの五重塔が美しい

 

反対側には観音堂があります。が、それは後ほど書きます。

 

更に歩くと金堂へ

金堂は江戸時代初期に御所の内裏である紫宸殿を移築して少しお寺用に手直ししたそうです。壁にあるのは昔の宮廷絵巻に描かれている蔀戸(しとみど)!昔の皇室や公家や貴族はこんな雰囲気の建物に住まわれていたのでしょうねえ。金色の金具も雅な雰囲気です。金堂には仁和寺のご本尊の阿弥陀三尊像が安置されてるそうです。建物の外から手をあわせてお祈りしました。

 

金堂に向かって左に進むと鐘楼と御影堂が建てられています。うっかり写真を撮り忘れてしまいましたが(汗)、御影堂は御所の清涼殿の材料を使って組み上げた建物だそうです。

金堂の向かって右に進むと経堂が建ってます。

建物の中には八角形の輪蔵が入っているそうです。

 

さて、ここで来た道を戻ります。戻る途中で先ほどの五重塔のお向かいにある観音堂に行きました。観音堂に行く小道の左側には御室桜の木が並んでいます。見上げるような高さではなくて背が低く遅咲きの花で有名です。いつか、桜の季節に訪れたいな。

この時観音堂は堂内を一般公開してました。千手観音像を中心に33体の仏像が色合いも鮮やかに安置されていて周りの壁には絵仏師が描いた法話の世界が描かれてます。以前東京国立博物館の「仁和寺と御室派のみほとけ展」で観音堂の内部を再現された展示を鑑賞しましたが、その時は仏像は実際に仁和寺から来られてましたが、壁画は再現されたものでした。今回は本来の場所なので仏像は須弥壇に安置され、壁画は全て本物です。これまでずっと一般公開はされてなかったのですが、2019年から季節限定で公開されるようになりました。その時に伺うことが出来てとても幸運でした。

中に入るとたくさんの人が椅子に座ってお坊さんの講話を聞き入ってました。私も椅子に座って、ずらりと並ぶ仏様を眺めながらお話を拝聴しました。

須弥壇の中心に安置されている千手観音像の手には色鮮やかな紐が括り付けられ、その紐は観音堂の外まで伸びて二本の柱にくくりついてます。その紐を持つと、千手観音様と紐でつながっていることになります。

拝観した人が順番に紐を持ってお祈りしてました。私も紐を持ってお祈りしました。

 

また帰り道に戻って、今度は霊宝館に行きました。いろいろな資料や書物が展示され、阿弥陀三尊像がとても近くに展示されてまたお祈りをしました。そして応仁の乱で甚大な被害を被った仁和寺の復興に協力した徳川家光の木造が展示されてました。ずっと徳川家光の貢献を感謝しているのですね。

霊宝館のそばに清水焼の露店があり、ちょうどお茶碗が欲しかったので御室桜が描かれた茶碗を買いました。

何度見ても素敵な茶碗だ♪この茶碗で来年の春は桜の下でお茶を頂きますね、と露店のご主人に言いましたっけ。

 

さて、仁和寺の初代門跡である宇多天皇は猫を飼っていて猫好きだったそうです。それにちなんで猫グッズがいろいろ販売されてました。

私はブレスレットとエコバッグを買いました。

黒猫のシルエットが可愛い☆

 

仁和寺拝観の際に渡されたガイドなど。観音堂のガイドには千手観音護符と堂内の色鮮やかな仏さまの写真があり、花弁の形をした仏様の姿を描いた散華に使うカードが入ってました。もしかしたらこの散華のカードはどこか観音堂にお供えする物だったのかもしれません。護符は我が家の仏壇に飾りました。

帰りのバスはうっかり市バスに乗らず、知らない京都の町を回って京都駅に着きました。それもまたいい思い出です。

あの時、仏様には翌年すぐに再び近くの病院に入院する弟の事を祈りました。弟は結局体調変化で入院を見合わせることになりました。

そして今年になって世界中にウィルス禍が起きてます。そんな不安な毎日の中で去年秋に拝観した仁和寺の思い出が懐かしく蘇りました。

お寺の「孔雀明王図」はあらゆる厄災を払うそうです。

祈るような気持ちで去年の思い出を書いてみました。

どうか皆さまご無事で。

 


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