『いかなご』のクギ煮

リスナーの皆さんからのメールやファックスの一通、一通から
心の緊張や、悲しみがいっぱい伝わってきました。

まだ連絡が取れない知人や親戚を案じて、何も手につかず
会社を休んでしまった人、家事をこなせず呆然としている人。
かと思えば、足りなくなるだろうと、すぐに献血センターに行った
幼い子供を持つお母さん・・・。

２日間でバナナ１本しか口に出来なかった友人の話を送ってくださった女性リスナーさんは
おととい、待ちに待った退院でようやく自宅に戻ったばかり。
辛いリハビリを乗り越えて、やっとこぎつけた退院よりも、
友人が無事だったことを、何よりも喜ぶ内容でした。

今日はホワイトデーだったので、男性リスナーさんから
心のこもったプレゼントを頂きました。
でも、そんな彼にも、まだ安否が分からない友人がいます。

待ちに待った春だったのに、３月11日を境に、
こんな悲しみで、日本中が包まれるなんて想像もしていませんでした。
でも、津波の映像を、泣きながら見ていた吉岡ママが
春を告げる『いかなご』で、美味しいクギ煮を作って、みんなに配ってくれました。

　「もう春なんだ・・・」一年ぶりの吉岡ママ特製クギ煮を食べながら、思いました。
テレビの前で、悲惨な映像を見て、心を痛めているだけじゃダメよと
吉岡ママのクギ煮が、エールをくれました。
私にいま出来ることを、丁寧にやっていこうと思います。