小日向白朗学会 HP準備室BLOG

小日向白朗氏の功績が、未だ歴史上隠されている”真の事実”を広く知ってもらう為の小日向白朗学会公式HP開設準備室 情報など

 国益どころではない、世界の趨勢に大きく乗り遅れている西側諸国、もちろん日本も…

2023-03-24 | 小日向白朗学会 情報
 【日本の国益】のために岸田総理にはいろいろと決断し、行動していただきたいと思うのは国民みんなの気持ちではないかと思う。なぜなら、国益こそ、私たち国民の幸せの謂い、そのもののはずだからである、・・・と少なくとも私は思う。国民の幸福、それ以外に国家が存立する意味がないからである。国家のレーゾンデートルである。少なくとも近代国家はそうでなければ救われないだろう。言うまでもないが「お国のために国民の命があるのではない」ので、「お国のために命をかけるというのは本末転倒である」はずである。ところが、どっこいそうは問屋が卸さない、というのが悲しい現実なのだろう。
 昨年末、国家安全保障戦略等、いわゆる防衛三文書が閣議決定されているが、その中に国益という項目がある。
  ≪【国益】
  •  我が国自身の主権・独立を維持し領域を保全し国民の生命・身体・財産の安全を確保し、豊かな文化と伝統を継承しつつ、我が国の平和と安全を維持し、その存立を全うすること。
  •  経済発展を通じて我が国と国民の更なる繁栄を実現し、我が国の平和と安全をより強固なものとすること(そのためには、自由貿易体制を強化し、安定性及び透明性が高く、見通しがつきやすい国際環境の実現が不可欠)。
  •  自由、民主主義、基本的人権の尊重、法の支配といった普遍的価値やルールに基づく国際秩序を維持・擁護すること。≫
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 確かに、「主権」を一番最初に持ってきているのは納得できる。続いて、経済、まあそれもいい、豊かさは幸せに通じるだろうし。次に来たのが例の決まり文句、これは噴飯ものだろう。自由、民主主義、基本的人権、法の支配…ときたものである。耳にタコとはこのことを言う。
 ところで、コモンウェルス(英連邦、British Commonwealth of Nations)、つまり、以前の大英帝国が数多かかえる植民地諸国をまとめるための共通認識として次のことがある。
 ⇒・・・加盟国(56か国)を「自由で平等」なものとして確立しているコモンウェルスの首長は現在イギリス国王のチャールズ3世である。加盟国は・・・民主主義・人権・法の支配といった共通の価値観・・・・云々。とある。植民地国家群を時代の変遷に合わせて英連邦として組織しなおし、それぞれが地政学的差異は関係なく平等に「一国」として存在することを「耳障りの良い言葉で言い直したに過ぎない、それが「自由、民主主義、人権、法の支配」の実際の内容である。これをいろいろな場面で日本は飽きるほど使っているが、日本だけでなく西欧諸国も使っているようだ。まあ、どうでもいいが、このような思考遮断のタグ付けはいかがなものだろうかと思っている。
 この無意味なフレーズを「国益」の三番目に持ってくるところに、何かうすら寒いものを感じるのは私だけだろうか。これが国益? 日本国民の幸せってか? ひょっとしてわが国も英連邦???  そういえば一昨年9月4日は英国の誇る空母クィーンエリザベスが寄港するし、今年の初めにはRAA結んじゃうし‥‥。日米同盟よりも固いのかも???。。。「そうなんですよ。これでばっちりですよ。」なんて、RUSIの秋元千明日本特別代表の声が 聞こえた気がするが空耳かな?。
 ところで、シリアのアサド大統領の動きがすごい。UAEに訪問したのは確かこの間19日だったか。続いて、『ロイター通信は23日サウジアラビアが閉鎖している在シリア大使館を4月にも再開させることでシリア側と合意したと報じた 』。そのサウジだが、中国習近平の仲介で宿敵イランと話し合い、8年くらい断絶してた国交を回復、サウジ外相とイラン外相が電話で次の予定を話すまでの親密さを示している。もうイエメンの代理戦争などどこ吹く風だ。・・・・要は、デタントの風が吹きまくっているとしか思えない。ここでひょっと気づくことがある。習近平さんとプーチンの蜜月も報じられたが、大国アメリカのバイデンさんも西欧首脳陣も出てくる幕がないようなのだ。それはそうだろう。すでに実質的には終焉を迎えて、戦後処理の話を進めているようであるのに(確証はないがそう感じる)、インドから、突如ゼレンスキーさん「恋しい!!」とばかりにウクライナに飛んで、「お金を出すから」とか「もっと支援するから」とかやめとけばいいのに、「もう、終わっているよ」と言ってあげたい心境にもなってくるが、これが我が国の総理なのだと思うと、「国益どころではないなあ――と悲しくなるのである。その時習近平はプーチンさんと戦後の展開についてお話していたに違いないのに…。そういえば、台湾有事も眉唾か。馬英九さん、北京へ行くのってもうすぐではないのかな…。
(文責:吉田)
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