今回は、統一教会のもう一つの側面を紹介したいと思う。それは、統一教会が銃の製造会社を傘下に抱えていることである。宗教団体、それも平和を希求するという同教団が銃を製造して日本に大量に輸出していた。とても信じられない話ではある。しかし、すでにこのブログで「統一教会って? 51年前の国会で えっ? 銃を輸入していた!!」で紹介しているとおり真実なのである。統一教会が製造していた銃の正式名称は「鋭和B3」という空気散弾銃である。この銃に関しては、ウイキペディアではキーワードを「鋭和BBB」で検索すると確認することができる。
ウイキペディアでは「鋭和B3」の概要を次のように紹介している。
鋭和BBB(えいわビースリー)とは、世界平和統一家庭連合(世界基督教統一神霊協会「統一教会」または「統一協会」)の関連企業である統一グループの銃器製造部門、鋭和散弾銃が開発した民生用空気散弾銃である。鋭和B3と表記される場合もあり、欧米圏ではYewha BBB Dynamiteの名称でも知られる。
とある。その性能もウイキペディアでは次の通りである。
種別 :エアライフル/空気散弾銃
口径 :25口径(6.35mm)
銃身長 :729mm (28.7インチ)
使用弾薬:6.35mmペレット (空気銃) (3-B)または鳥用散弾(バードショット) (B3 Dynamite)
装弾数 :1発
作動方式:圧縮空気式
全長 :1049mm(41.3インチ)
重量 :2608g(5.75ポンド)
銃口初速:1000fps
銃口初速度1000fpsがどのくらいの殺傷能力があるかと云えば、これもウイキペディアに説明がある。
この銃口初速は小銃では最も低威力な部類の.22ロングライフル弾にこそ及ばないが、中型拳銃の.380ACP弾に匹敵し、小型拳銃の.32ACP弾や8x22mm南部弾を上回る数値である
つまり小型拳銃以上の性能があった。よって「鋭和B3」は十分な殺傷能力があったということになる。この空気銃の開発に、統一教会傘下の企業とされる「株式会社セイロジャパン」の機械技師であった中畔芳治(なかあぜ よしじ)が、宗教法人世界基督教統一神霊協会名で空気銃に関する「特願昭47-055109」「特開昭49-016300」の二件の特許申請した技術のより開発製造したものとしている。尚、筆者は特許検索システムをもたないことからこの情報も未確認であることを断っておく。
中畔は、同銃の開発に貢献したことからこれも統一教会傘下と云われている光言社から『トゥデイズ・ワールド ジャパン 天一国3年天暦4月号』に「慕わしき わが主、わが父母(6) 機械がお好きだったお父様 中畔芳治」とする記事が掲載されていたと、これもウイキペディアに書かれている。尚、『TODAY'S WORLD JAPAN トゥデイズ・ワールド ジャパン』から『世界家庭 World Family』に名称が変更となっていて中畔の記事を確認することができない。
「慕わしき わが主、わが父母(6) 機械がお好きだったお父様 中畔芳治」の題名から察するに、統一教会にとって銃の開発及び製造は非常に重要な課題であって、その中心人物が中畔であったと推察することができる。
統一教会が「鋭和B3」という高性能空気銃を開発製造して日本に輸出するということは、文鮮明の指示がない限りできることではない。では、文鮮明は高性能空気銃を大量に日本に輸出して何を企んでいたのか。文鮮明は、日本国内に大量の「鋭和B3」を備蓄し、加えて射撃訓練場を8か所も準備して日本共産党と銃撃戦を実施できる規模に育てると豪語していた。
毛沢東は「革命は銃口から生まれる」と扇動してできた国が中国である。これに習えば、統一教会の教義は「信仰は銃口から生まれる」ということになるであろう。つまり文鮮明の目的は「高性能空気銃で日本に変革(革命)を起し、すべての日本の仕組みを統一教会の教義にしたがわせることが目的であった」ということになる。
このような武装教団が、しおらしく「信仰の自由」というさまは、まるで「グリム童話の赤ずきん」に出て来る狼を思い出さずにはいられない。
以上
(寄稿:近藤雄三氏)
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