「殺した夫が帰ってきました」
オーディブルで聴いた
引き込まれ一気に聞き終えた
毒親に育てられた主人公
これほど酷い親ではなかったが主人公が感じる一つ一つが私と同化する
私はこの親の元に生まれたおかげで自分の存在価値を見いだせずにさまよう人生だった
怖いくらい私はその主人公になっていた
私には幼少の思い出がない
子供の頃の事を聞かれると悲しい思いが蘇り苦しくなる
当たり前に両親に愛された人には理解できないだろう
愛人に子供を産ませないため私を渡した母
体裁だけで引き取った愛人
そこに愛があるわけない
物のような扱いの私は欠陥人間に育った
思ったことを言えない
寂しい悲しいと言えない甘えられない子になった
そして傷つかない為に諦める考え方をする
暗闇のような世界に居た
愛がなければ子供は育たない
過保護なくらいの親をみると羨ましさが妬みに変わる
どうしたって私の人生にはない光景だ
今度は普通の家庭に生まれたい
作者はなぜこんなリアルな感情が書けるのだろう
小説家が書くこと全部体験してたら大変です
時に殺人者にもならなくてはならない
小説家とは並外れた想像力の持ち主なんだな
普段は考えない事に思いを馳せる
秋だな・・