あわら病院ブログ

国立病院機構あわら病院のブログです。
重症心身障がい、神経・血液・免疫等の難病、老年を専門として頑張っています。

放射線科の検査

2021-07-26 11:08:38 | <きたがたレポート>

あわら病院では大腸CTと大腸内視鏡の検査を同日にセットで行っています。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai19/dl/gaikyouR1.pdf 
厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況」より引用

上のグラフよりわが国では大腸がんの死亡率は男女ともに高く、上昇傾向であることがわかります。当院では、個別がん検診で便潜血陽性となった患者に対して、大腸CTと大腸内視鏡の検査を施行しています。必要に応じて2つの検査を同日に連続して行うため、早い場合は来院から1時間半ほどで終了します。
次にCTと内視鏡検査の長所と短所をまとめます。

表1の参考URLは以下です。
https://www.jges.net/citizen/faq/large-intestine_02(日本消火器内視鏡学会)
https://nomu-capsule.jp/daicho/inspection.html(メドトロニック)
https://www.horii-pharm.co.jp/app/download/9697746265/%E5%A4%A7%E8%85%B8CT%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E3%81%8A%E3%81%99%E3%81%99%E3%82%81%E5%86%8A%E5%AD%90.pdf?t=1611023043(堀井薬品工業株式会社)

CTと内視鏡の両方の検査を一度にすることは非常に効率的であり、それぞれの長所を生かし短所を補うことができます。

(放射線科 M / M)


新型コロナウイルスワクチン VoL.4

2021-07-26 11:01:43 | <きたがたレポート>

今回は、お問い合わせを頂いています、アレルギー反応(アナフィラキシーショック等)について投稿します。

現在、日本で投与されている新型コロナウイルスワクチンに含まれている添加剤でアレルギーが心配されるものは、ポリエチレングリコール(「PEG」とか「マクロゴール」とも呼ばれます。)だと考えられています。ポリエチレングリコールは様々な医薬品や化粧品に添加剤として含まれていますので、過去にポリエチレングリコールやポリソルベート(ポリエチレングリコールとの交差反応性が懸念されています。) 含有の医薬品や化粧品でアレルギーを起こしたことのある人は注意が必要です。逆に、現在問題なく服用できている医薬品にポリエチレングリコールが含まれている場合は新型コロナウイルスワクチンによるアレルギー反応の心配はないと考えられます。

医薬品に含有されている添加剤は、各々の医薬品の添付文書で調べることができます。添付文書は医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページで検索することが可能です。

<検索方法>
(1)PMDAホームページの上部に「添付文書等検索」の欄がありますので、医師から処方された薬を検索したい場合は「医療用医薬品」を、薬局で購入した薬(OTC)を検索したい場合は「一般用・要指導医薬品」をクリックしてください。
(2)ある医薬品に含まれる添加剤を調べたい場合、画面左上にある「医薬品の名称」欄に薬の名前を入力すると、該当する医薬品の添付文書が閲覧できます。「医療用医薬品」の場合は「添加剤」の項目に、「一般用・要指導医薬品」の場合は「添加物」の項目に、含まれる添加剤(物)一覧が記載されています。
(3)ある添加剤(物)を含む医薬品を検索したい場合、「医療用医薬品」については、検索画面の左下にある「項目内検索」から「組成」を選択し、検索したい添加剤名(例:「ポリエチレングリコール」、「PEG」、「ポリソルベート」等)を入力の上、「検索」ボタンを押してください。「一般用・要指導医薬品」の場合、「添加物名」の欄に入力の上、「検索」ボタンを押してください。

一方、化粧品については含まれている成分が製品に表示されています。

出典:厚生労働省HP

(薬剤科 N / M )