心の葛藤

仕事で新しい任務を背負った。
事業部の命綱とも言える責任重大な任務だ。
しかしこれは今までエースと言われてきた人達が
必ず通ってきた道であり、やりがいはある。
決して本業の営業の個人成績、グループの調子は
良くない。正直全く余裕などない。
しかしそれとこれとは切り離して皆の為・・・
本音は自分の為にやれるところまでやってみよう。

俺は人を信じれなくなる時がある。
過去のトラウマだったり、中学、高校で汚い大人の
世界も見てきたからだろう。
実は見映えと裏腹になかなか本心を開かない性格もそこから
後天的に芽生えたのだろうか。
どこかにその人の行動、発言に裏の本質を見つけようとする自分がいる。

この背負った任務は、信用できるのだが信用してはいけない
そんな黒い世界と相対する事になる。
まるで見えないジャングルに放り出されたように。
その世界はおそらく俺よりもしたたかで、勝つ事にも必死だ。
俺の裏の心なんてちょっとスキを見せたらたちまち見透かされてしまう。

今、正面からぶつかり人から信用される努力を今以上にしようと思う自分
そして本音を心にしまい込んで、したたかに振舞う自分
そんな2人の俺がいる。
そう、誠実かつ、ズルくなくては生きていけない世界だ。

生きていく為とは言え、大人になるとどんどん汚れていく。
子供がうらやましいと少しだけ思った。
純粋な「心」だけは失いたくない。