高校のクラスメイトが職を求めて上京した。
バツイチ、定職にもつかず、フラフラしていたのだが、
30にもなり、さすがに危機感が出たのか。
彼なりにがんばっているのだろうが、今日こんなメールが。
「sho-gunは標準語だけど、どうやって身に付けた?」
「女の子の前とか恥ずかしいから気をつけているんだけどさ、
すぐバレるんだよなぁ」
「どうしたらいい?」
・・・って言うかムカついた。
「あのさー。隠す意味が分からん。そんな事気にもしたことねーよ。
例え隠しても、どこかで自然に訛りは出るんだよ。
隠したってこっちの人はすぐ気付くぜ。隠してる方が恥ずかしいじゃねーか。」
「その訛りを合コンで笑いのネタくらいにしてみろっつーの」
「自分の生まれ故郷を誇りに思え!くだらねー事聞く暇あったら仕事してろ」
数分後、彼から反省の返事。分かればいいんだよ。
そもそも俺のことを「標準語」使いと言っているからには一生訛りは消えねーな。
こんなコテコテの田舎っぺの俺にさ。
友人だからこそ感じたムカつき。
情けねー人生だけは歩んでほしくないね。