真田太平記 (第1巻)新潮社このアイテムの詳細を見る |
今夜は取引先の方々との懇親会。
先方の目的は、関東進出を狙い、業界最大手エージェントである我々への
売り込みと関東における市場の情報収集であり、我々は新しい取引先を作る事により、新商品拡大を狙った、両者の利害関係確認の会合である。
まあ、初めての関東進出という事で、どんな方々なのか気になるところであったけど、一言で言えばカルチャーショック・・・。
何にショックを受けたかと言うと、取引先の方々は完全にお客様主導。金の為なら何でもやる・・・大げさだけど、そんな感じ。我々が日々当たり前と思っていた業界の常識が関東エリアだけのものであり、関西エリアで日々行われていた業務は到底すぐには理解できないものだった。
まあ、それだけ商売に徹する「魂」に学ぶところもありつつ、仕事に対するプライドは一体どこに・・・?と思わざるを得なかったけど、彼らにとっては何でもかんでもお客様の言うとおりにする行為自体がサービス業における鉄則で、それ自体にプライドを感じている・・・こうも受け取れた。
数名いた中でも、1人目立った人物がいた。言動、行動、どれをとっても前向き、かつ身のこなしも含めて素早い。根っからの商売人なんだろう・・・
この競争の世界を必死に生き抜く決意を肌で感じた。
彼いわく「¥1000使ってでも¥100を拾いに行く」・・・全くもって商売になってはいないのだが、その心意気は大いに学ぶべきであろう。
言葉の裏には、例え¥900の損でも、いつかは何倍にも帰ってくる可能性だってあるわけだし、とにかく動かなければ金も「動かない」のだから。
とても実直な方も数名いる中で、この「ペテン師」で「裏だらけ」のオッサンには、すがすがしい好感とともに、ライバル心は持たずにいられない、そんな懇親会だった。
ちなみに帰りは「真田太平記」を熟読。
弱肉強食の世界で、謀略のかぎり、老獪、かつ真っ直ぐに生き抜く「真田昌幸」に
あのオッサンを重ねつつ、
不器用ながらも、真っ直ぐ生き抜き、最後は華々しく散る息子「真田幸村」に
共感しつつ・・・
あ、気付いたらすっかり乗り越してた(T_T)
無駄なタクシー代ウン千円也・・・まだまだ商売人にはなり切れてねーなぁ・・・。