3年ほど前のこと、NPOの果樹園に初めての果樹、梅と桜を植えることになり、一
般の人にも協力をお願いした。親子で自分たちの記念樹として植えつけて貰うこ
とにし、一言や名前を書いてぶら下げられる木札も用意した。
『木の根元の部分は接木した所です。巻き付けてあるテープをはがして植えて下
さい』と先生役のY氏が説明。当日は、約100人ほどの参加者が雨の中、300本
の植栽を行った。
後日談、『あの巻いてあったテープは自然に分解するもので、取ってはいけなか
ったそうだ』とY氏の話。
人間には術後に抜糸不要の糸が使われ、自然に溶けていくものがある。それに
しても農林業にも、そんなものが使われるようになり便利になったものだなーと感
心した。それでは、そうしたものが本当に普及しているのかとホームセンターに出
かけてみた所、ちゃんと売っているではないか。素人向けには『環境に優しいテ
ープ』そんな風な切り口で、プロ向けにはただ『光分解テープ』としか書いてなか
った。
苗を支柱に結びつける、支柱の補強などで紐を使うことは多いから、ビニールテ
ープは安価で便利だが、畑でビニール系のものを使うと除去しない限り残り続け
るから厄介だ。
その点、光分解テープは光が当たり続け1か月ほどすると少し硬化してくる。更に
月日が経つと固くなり。やがてボロボロになっていく。
普通のビニールテープよりは高いが、私のような物好きにはぴったりの物で、今
では畑の必需品になっている。