食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『多重がん』

2012年09月07日 19時08分34秒 | 癌のこと

ネットで見ていて知った言葉で、私のように食道と胃に別々の癌を発症し

たものを、そう呼ぶ。正式には

『多重がん(Multiple Primaries):同一人に報告されるべき2つ以上の

独立した原発腫瘍が発生した場合を言う。重複がんともいう。異なる臓

器または器官に夫々独立した腫瘍が存在する場合と、同一器官内に2つ

以上の異なる組織型の腫瘍が独立して存在する場合がある。』

多重がんと言っても、私の胃癌は食道がんのついでに見つかったもので、しかも

自覚症状は食道がんの陰に隠れてしまっていた。手術にしても、食道がんのつ

いでに始末して貰ったような感じのため、自分が胃癌患者であるという意識も食

道がんの陰になって低い。よくよく考えなくても癌が2つの臓器にあったということ

は、大変なことなのに、『一度の手術で治療できた』、これが大変だという意識を

抑えたのだと思う。

食道を摘出後、胃を再建して食道の代用としなければならないのに、胃にも癌が

あり、一部を摘出した後に再建した。この施術は計画の中では最終案だった。

もし胃がんが予想よりも悪かった場合には、今回のような結果にはならず、どんな

ことになったのか分からない。

ただ、ラッキーだったのは食道がんと胃がんはともに近かったため、一緒に摘出

できたことだ。胃は予定よりも短かくなったから、引っ張り気味になっていると思わ

れるが、それによる違和感は全くない。

胃がんに対する注意は、食道と同じなのか、先生からはそれぞれに分けての説

明はない。今のところ共に順調だから、ということかもしれない。

『多重がん』でも、時期がずれての発症だと、とても今の私のような心境ではおら

れないと思う。絶対に。


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