私が入院していた市立病院の食事に『かぼちゃ』がよく出た。緑黄色野菜で軟ら
かいながら繊維質もたっぷりあり栄養価も高いが、大方の男性群は苦手。普段、
食事に出ても一口食べるくらいで、しかも『美味しい』といいつつ、もう一口なん
てなかった。
入院中は術前、術後とも軟食と指定されていた。それからすると消化もいいのだ
ろう。何回食べたのかは覚えていないが、感覚からして数年分は食べたような気
がする。病院で頻繁に出るし、割と保存が効きそうだから、値段は高くないと思っ
ていた。
以前、スーパーでかぼちゃが目に入り『幾らくらいするのかな?』と値段を見ると、
種類によっては数百円するものもある。私には、ビックリだった。
かぼちゃは蔓が延び場所をとるが、種からでも簡単に栽培でき、特段の手入れ
はいらない。
自家用に作っても1個あれば当分は要らないから、他人にあげるが、先方もそう
そうは要らないから、あげる所がなくなり往生しまっせ。
だから、坊ちゃんかぼちゃのような小さいかぼちゃを栽培するようにした。大型で
はないから2~3個あげても喜ばれる。
かぼちゃの由来は『これは何という名前ですか? 』と問うたはずが『どこの国から
来た?』に間違われ『カンボジア』と答えたのが訛り、『かぼちゃ』になったとさ。
そういえばアンコールワットのオールドマーケット近くには沢山のレストランがあり
夜になると賑やかさを一段と増す。その一角にかぼちゃスープ専門店があった。
この辺りでは有名な店らしいが、私たちからみれば幾らリーズナブルとはいえ、
現地の人には高価らしく、客は観光客ばかりだった。現地の人は強烈な臭い付
きのオールドマーケット内の屋台で食べていると思う。