字の如し、早く採れる松茸ではなく松茸もどきの茸だ。姿、形は松茸と同じ、香りも素人
の私たちには区別はつかないから、『松茸の吸い物です』と出せば誰もが『流石,松茸』と
賛辞する。
国産の松茸が採れなくなり外国産が代用として売られているが、歯ごたえや香りを比べる
と、あんなものにお金を払って食べる気がしない。以前に経験したものを比較すると北朝
鮮、韓国、中国に悪くなっていく。最近は中国産が結構な値段で売られているし、カナダ
産なる白い松茸もある。
さて早松茸、今年の出来具合はどうかなと思っていたら、農協のスーパーに地物が初出
荷されていた。当地でもスーパーなどに早松茸が売られることは滅多になく、まとまった
量、つまり豊作の時だけ。6本入って2000円だから、早松茸ごときにしては高い。
さりとて、初物だからと奮発して購入し、娘たちにも裾分けをしたから、美味しい吸い物
に舌鼓を打ったことだろう。すると近所の人がお裾分けと早松茸をくれた。
この辺りの人は本松茸ではないから『早松茸だから、汁にして食べて』と格下の扱いをす
る。十分すぎるほどの秋の香と味を運んでくれるのに。今年は豊作なのか、別の人からも
頂いた。山では栗の収穫も始まり食欲の秋に美味しい物が目白押し、それには健康な身
体が何よりだ。食べることができる、これだけでも感謝々、それに美味しさが加わると、何
て至福な時。
初物の早松茸
川面に映る彼岸花