食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『必至なコンパクトタウン』

2014年07月02日 12時57分52秒 | 日記

「国交省2050年国土づくり案」と題した考え方を提示した。言うまでもなく日本の人口減は避けられない事実、

要因は少子高齢化にあり影響は長い時間を経た後にやって来るから、今は誰も実感できない。人口移動は都会地へ

の流入が過疎化に拍車をかけており、都会地に住む人にはこの傾向を実感できないかも知れないが、田舎暮らしを

していて5年後、10年後のある集落を考えるとそら恐ろしくなる。

今は未だ高齢者で何とか成り立っている集落もやがては歯抜けになっていくことは間違いなくやってくる現実なの

だ。私の所から少し奥にいくとそうした集落がある。こんな環境下に居る者が国土交通省の案で示すこれからの生

活圏の姿をみると、2050年頃の予測はこの辺りの地域の近い将来をも予測している。

日本の国土開発は津々浦々まで遍く均一とまでもいかなくても、それに近い形で進められようとしている。進捗速

度、規模など都会地と地方で差はあるがインフラと呼ばれるものの殆どに差はない。大きく違うのは人口規模とそ

れに見合う利便性にある。田舎も都会も同じように開発、利便の確保ができればいいが作ったものの利用頻度が低

い無用のものに高いコストをかけることは所謂、無駄となる。田舎は何時までも不便な暮らしをすればいいとは思

わないが、こうした矛盾は現実に存在する。

ジレンマとして田舎はこれから更に人口減になるから社会投資は減らすべきとの意見は正しいのか、間違いなのか。

問題は山積しているが、これからの生活圏はどのように変化していくのかの予測と、対策が必要になってくる。人

口30万人以上の都市は2011年に61市だったものが2050年には43市に減るとの予測は、中山間地ではもっと急

激に減ることを示しているから、中山間地を抱える地方都市におけるまちづくりは更なる困難を伴う。

公共施設や住宅を中心部に集めるコンパクトシティーは、規模は別として中山間地に於いても考え方を取り込んだ

コンパクトタウンづくりが必要になるのではなかろうか。


リンク