食道と胃にがんがあると確定しその治療のために入院したのは平成21年9月のこと。術前、術後の抗がん剤治療
を含め3度の入院だった。最初の入院は癌が増殖の真っ最中に行った抗がん剤治療。食道がんは日に日に成長して
いる時だったから食事を摂る度に細心の注意をしながら飲み込まないと、癌で狭くなっている食道を通過できなく
なっていた。食道下部だから胃の入口で詰まり食べたものはそれより上の食道に溜まっていくような状態。
詰まっているのか否かは分からないが詰まった場合、暫くすると胸の奥でムカムカするような気分になって来る。
ムカムカと一言では言えない何とも言えない嫌な気分だった。食道は細い管だが食べた物により膨張してオーバー
に言うと胃のようになって周辺の臓器を圧迫していたのではないかと思う。それがムカムカの原因だと素人考え。
入院時の食事のメニューは『軟食』と指定されたものでご飯も軟らかめのもの。
以前のブログでも紹介したが食べ物が詰まって気分が悪くなった場合、ゲロして楽になることを知った。食べる速
度は出来るだけマイペースでしたかったから個室に入院していた。
抗がん剤治療では副作用はなかったが食事の度に心配を要したから、生涯で経験することはないと思われていた食
べる苦痛を味わった。
入院すれば当たり前のことだが食事は病院食を頂く。症状に応じた食事を提供してくれる。家に居れば3度々の食
事摂るから人間は何処に居ようと食費は自己負担が原則と思っていた。私も通算で7週間の入院で入院費を支払っ
たが細かい明細までは分からなかった。
入院時の食費は一般的なものは640円の上限があり、その内260円だけを個人が負担し残りは加入している公的医
療保険が負担する仕組みになっているらしい。これは明らかにおかしいと思う。
入院しようが家にいようが食費はかかるし自己負担が当たり前ではないのか。何故、保険が負担しなければならな
いのか合点がいかない。私は自己負担が増えるのを喜びにしているのではない。
どこに問題があるのか知らないが医療保険はその内、ドツボに落ち込むのではないかと危惧されている。それなの
に、こんな馬鹿げたことが是正されずいる。私が知る保険などの知識は皆無に近い。薬漬けと言われる無駄を筆頭
に、沢山の馬鹿げたことの積み重ねで保険を食い物にして、そこに利外関係者がウヨウヨしているのではない事を
祈っている。