昨晩の懇親会で一緒した方は心臓に人工弁を埋め込んでいると言っておられ
た。坂を上っていたら息苦しくなり、何か変な気がしたので取り敢えず病院に行
ってみた、ほんの一寸心配だったから。軽ーい気持ちで行ったら検査の途中で
医者が『あれ!』と小さな声に続き『車椅子を持って来て』と何がどうなっている
のか分からなかったそうだ。
『直ぐに入院。絶対安静。守らないと、心臓が止まることもある』と告げられ、劇的
な展開に『そんな急なことを言われても』・・・・こんな日常的な言葉が出たとか。
その方は結局、人工弁を埋め込む手術をされICUは僅か1日で卒業だった。IC
Uで人口呼吸器を使用して心臓と肺の代わりをさせる訳だが、人間の臓器は動
かないと段々と縮小していくものだとか。私なんかは心肺の代行だからパーフェク
トに近いものだと思ってしまう。これを聞いて、主治医から説明を受けた時のことを
思い出した。
『XXさんは長年にわたり喫煙されてきたから術後、ICUに居る期間が週単位で必
要になるかもしれない。ここからはできる限り早く出られることが負担経減と回復に
つながる』
先生は具体的な中身には触れられなかったもしれないが(当時、沢山の説明を受け
たが、殆ど分かっていなかった?)成程、こんなような事を説明されたのだ。私は『どう
せ同じ病院、一般病棟より設備の整っているICUの方がいいのでは』と思っていた。
理由はもっと別のこともあるかもしれないが、ICUの中にいれば安全・安心という側
面は否定できないが、重篤な患者が入る所だから早く出ることは、重篤からの脱出
になる。
私は妻の話だと3日間がICUで、4日目はすぐ隣の個室、5日目にナースステーシ
ョン隣の個室、6日目にやっと自分の部屋に戻りついた。
他の人の闘病記と比してもICU滞在は長かったようだ。
ここでの滞在記は殆ど、記憶なしの為、語ろうにも語る術なし。