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『水戸黄門』終了と総務省

2011-08-03 04:07:00 | 時代劇
Re: 水戸黄門も、もうすぐ終了。そうすれば 2011/ 8/ 3 4:05 [ No.32 / 32 ]

投稿者 : goinkyo_sinsan_kinsan_mukodono

>追伸:水戸黄門終了は、総務省の圧力?

そうではないでしょうが、この質問の意味がわかる人は片山善博氏が中央公論の07年4月号に寄せた文を読んだ人でしょうね。

分権自治の根源は議会にある「改革派知事」待望は水戸黄門幻想だ=片山善博
>『水戸黄門』というテレビの時代劇がある。「改革派知事」ブームはこれに似ていた。水戸黄門の事件解決は鮮やかだ。だが、その地域の構造的な改革にはつながっていないので、一行が去ってしまえば、また同じ問題が起きる。だからテーマは絶えることなく、長寿番組にもなる。水戸黄門の悪いところは、そのつまみ食い的な問題解決をみんながもてはやし、すっきりした気持ちになってしまうことだ。
>「改革派知事」とは、こんな水戸黄門を待望するメディアの幻想だったのかもしれない。(片山善博氏、当時鳥取県知事)

さらに立命館大学名誉教授の安斎育郎さんは、「水戸黄門症候群」ということばを使っていて、琉球新報で紹介されています。

金口木舌 ・琉球新報 2009年10月5日(→読谷の風
>▼「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」などテレビ時代劇には共通点があるという。人々が自力で問題解決するのではなく、最終的に御上(おかみ)がすべて解決してくれる点だ。立命館大学名誉教授の安斎育郎さんは、これを「水戸黄門症候群」と呼んでいる。

次にこの意見も結構、鋭い所をついています。

「この紋所が」は浮世離れじゃ... - K子デラックス : nikkansports.com
>かねて「水戸黄門が人気のうちはこの国はダメだ」と思っていた。一同が徳川の家紋の前にひれ伏し一件落着する光景は胸がスカッとするけれども、一方で、いつまでたっても「お上」の権威から自立できない日本人のぬるさを象徴するシーンでもあり「少しは自分で考えろよ」と、気がめいるのだ。
>総理大臣といったって最近はひ弱で長続きせず、年間3万人以上が自殺する絶望社会を放置する。今の総理も5カ月たっても東北にがれきを放置したままだ。誰も「お上」なんか尊敬していないし、肩書に簡単に納得してしまうほど今の日本人はおめでたくない。

「水戸黄門」終了に際して片山善博氏にコメントを求めるメディアがないのは不思議ですね。
「水戸黄門」では、地方の問題を地元の為政者も住民も解決できず、中央から派遣された権力者が短期に滞在して、一時的に問題を解決するだけで、しかも一段落するとまた各地で同じ問題が生じるわけで、長い目で見れば何の解決にもなっていないわけです。地元に当事者能力がなく、幕府も場当たり的な対症療法の繰り返しで予算が浪費されるだけ。
史実で水戸光圀(徳川光圀)がほとんど関東から出ていないことは有名ですが、実際にあんな旅をしていたら越権行為である上に何ら根本的解決になっていません。
毎年総理大臣が変わる日本は、地域に喩えると毎年知事が変わるようなものです。「水戸黄門」では藩主が悪人であることはほとんどないのですが、悪事を働いた家老や代官が何度交代しても同じ不正が繰り返され、「世直し旅」など何の解決になっていません。

日本国民は「水戸黄門幻想」を捨てるべき時に来ているわけです。

これは メッセージ 22 yuu_sei_kokuei_ka さんに対する返信です

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