日本家屋の屋根の飾りとして存在する鬼瓦。
鬼瓦=怒った鬼の形相をイメージする人が多いと思います
ここに紹介する鬼瓦は福瓦と言った方がぴったりの印象です。
1本は大黒米に乗っかる大黒様。
もう1本は鯛を抱いた恵比寿様。
五穀豊穣の願いと地域全体の繁栄を、
高い屋根から見守ってきたに違いない。
決して家族だけの幸せを願っているわけではない。
この福瓦にはそういった夢と希望が満ち溢れている。
背は50cm。
今回の民家改修では50年程前の家に携わる人々の気持ちが伝わってきて、
建築をやってきて本当に良かったと感じています。
1対の福瓦
コスモ住研 田原龍彦